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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』379号
2009年 5月25日
『声と眼』
バックナンバー

久喜市の定額給付金総額10億円

 久喜市の定額給付金支給事業は3月19日の議会最終日に補正予算が可決され、4月1日から6月21日まで申請を受付けています。
市内の対象者は約72,000人(28,000世帯)で、2万円が支給される65歳以上の市民は14,000人、18歳以下は12,000人、12,000円支給の19〜64歳は約46,000人です。

 補正予算では、久喜市の72,000人に対する支給総額が10億8718万円、支給にかかる事務費は4600万円が計上されました。全額が国の補助金です。

◆郵送料786万円(市からのお知らせの郵送246万円、返信や問い合わせにかかる郵送料540万円)
◆人件費1280万円(職員の超勤手当414万円、臨時職員の賃金864万円)
◆給付金の口座振替手数料1522万円(銀行への支払い1件525円)
◆コンピュータシステムの改造経費1900万円

 この他に、地元商業振興策としてプレミアム付き商品券を発行するのに要する経費3350万円はすべて市から商工会への補助金でまかなわれます。
15%のプレミアム分2400万円、商品券の印刷代や宣伝費、事務費などが950万円です。

 3月31日に市から全世帯に28,366通の通知を発送し、5月14日現在で24,937件の申請書が返送されてきています。
書類の不備や宛先不明で戻ってきたものも相当数あるそうで、これから再発送や問い合わせを行っていきます。
これらの事務作業のために臨時職員12名を採用しています。
2月議会の審議で、できる限り派遣切りなどで職を失った方々を採用するように求めましたが、緊急雇用対策で採用したのは3人にとどまりました。

 定額給付金は世帯単位に支給されるため、住民票のない人やDV被害者などで住民票を残したまま逃げている人などには支給されません。
住民票が無くても独自に支給する自治体が、東京の杉並区などの9区や全国に広がっていますが、久喜市はあくまでも住民票を支給の条件にしています。

究極のバラマキ、景気浮揚効果は??

 市議会では定額給付金の補正予算の採決で、猪股・川辺の2名が、「自公政権の究極の選挙対策でバラマキ、景気刺激効果も期待できない世紀の愚策。支給事務費に久喜で6500万円、全国で825億円もかけるのもムダ遣い。生活支援のためには低所得者、失業者などに直接支給するべきで、一度限りの現金バラマキでなく、生活保護や福祉制度などの継続的なセーフティネットの構築にあてるべき」と反対理由を述べて反対しました。

 国会では反対していた共産党や民主党の議員は賛成していましたが、支持者の中でも「もらえるものなら欲しい」という人が多いから反対はできないというのがホンネのようです。


増え続ける市長交際費は必要か

 2009年度予算の市長交際費は252万円で前年と同額ですが、田中市長が実際に使った決算額は年々増え続けていて、2006年度208万円、07年度220万円、08年度245万円となっています。2008年度の毎月の交際費支出は以下の通り(単位・円)。

4月 20.3万円
5月 18.1万円
6月 17.7万円
7月 25.7万円
8月 18.3万円
9月 22.9万円
10月 10.8万円
11月 12.4万円
12月 22.8万円
1月 39.1万円
2月 19.1万円
3月 18.1万円

 特に1月は78件・39万円と突出していて、18日と24日には1日の内に7つもの新年会をはしごしたそうです。
顔だけ出して乾杯かあいさつして、儀礼的に祝金を置いて来るというような交際費の使い方でいいのでしょうか。
団体側もそういう行為を期待して市長を呼んでいるのでしょうか。

 また葬儀では香典と花輪を出すのが決まりになっていますが、公職者や行政関係者本人以外で、市の職員などのいわば身内のその親族の葬儀にも“交際費”から負担することには疑問あり!です。

★市長交際費支出基準には「市を代表して外部との交際、交渉等に要する市長交際費を適正に支出することにより、公正な市政運営を確保する」と書かれているのですが…。★


久喜市の政策審議機関の女性委員の比率、公募委員の比率
2009年4月現在

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』378号
2009年 5月11日
『声と眼』
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はがきアンケートは合併賛成が多数

 合併の是非に関するはがきによる市民「意向調査」は、4月28日に開票(集計作業)が行われ、賛成が過半数を超える結果となりました。

57865人
回答 38873通 67.2%
  賛成 20807通 53.5%
  反対 12241通 31.5%
  どちらでもよい 5670通 14.6%
有効 38718通
無効 155通

 はがきを投函したのが有権者の67%で、その内で「賛成」が過半数を超え、「反対」は3分の1にとどまりました。この結果から、今回の「久喜市・菖蒲町・栗橋町・鷲宮町の合併」について市民の多数が信任したと受けとめることができます。

 私は「合併STOP! 住民投票を求める市民有志の会」で合併反対を訴えてきました。
合併協議では市民負担やサービスなどが明確に決まっていないで積み残しも多く、合併後の財政運営も不透明のままです。
こうした検討課題を残したままの見切り発車は、今後に大きな問題を残します。

 特に、久喜市自治基本条例に基づく住民投票をやらずに押し通した田中市長の姑息な戦術が功を奏したわけで、これは住民自治の破壊と言うほかありません。
合併後の新・久喜市で「自治基本条例」の理念を取り戻せるのか、住民投票をどのように位置づけていくのかが問われます。

合併後の新市と市議会の課題は多い

 今後、来年3月の合併に向けて進んでいくことになりますが、合併後の市民サービスや負担を早期に統一していくこと、合併によって市民負担が増やされたりサービスが低下させられたりすることがないように監視していかなくてはなりません。
またこの間、久喜市議会は「議会の活性化」の取り組みを続けてきて、会議の全面公開や“一問一答制”など多くの改革を進めてきました。
本会議のインターネット中継の実施も決まっています。
6月議会では「議会基本条例」も実現する見通しです。こうした議会改革の成果を合併後の新久喜市議会にも生かしていきたいと思います。

菖蒲町では「合併賛成」が76%

 菖蒲町でもはがきによる住民意向調査が行われ、「賛成」が圧倒的多数となりました。

有権者数 17648人
回答者数 13806通 78.2%
賛成 10475通 75.9%
反対 3256通 23.6%
無効 75通 0.5%

6月議会に合併議決を提案へ

 栗橋町と鷲宮町でははがきによる意向調査は4月27日から実施されており、5月15日に集計されます。
その結果をふまえて、5月22日に12回目の合併協議会が開催され、その後、合併協定書の調印が行われます。
各市町の6月定例議会に「廃置分合」(合併の議決)の議案が提案され、可決後に埼玉県知事に合併申請を行うことになります。 


不正請求事件調査委員会を設置

 3月に、(有)エイム並びにNPO法人エイムによる障害者自立支援事業の不正請求事件で、久喜市など12市町で1億円超の被害が明らかになりました。
各市町は不正額の返還請求とともに荒井代表に対する刑事告訴の手続きを進めています。

 市議会としてこの事件についてどう対処していくか、4月7日に代表者会議を開いて協議しましたが、各会派の意見がまとまりませんでした。
そこで、大地と新政議員団、共産党の3会派の議員の連名で「臨時議会の招集」の請求手続きを取り、20日に臨時議会が開催されました。

地方自治法の規定で、議会招集権は首長が握っています。議員側からは議会運営委員会の議決または4分の1以上の議員の請求で議会の招集を求めることができるとされています。

 市議会としても、これほど巨額の不正請求事件がなぜ起こったのか、事件の全容を明らかにさせるとともに、行政がなぜチェックできなかったのかを調査していく責任があります。
行政に対して、不正請求が見過ごされてしまった原因と行政責任を明確にさせ、今後、再発を防止するための方策を市民の前に明らかにさせていくのは議会の義務でもあると考えます。

議会としての責任を果たすべき

 臨時議会で、大地と新政議員団、共産党の議員が、議会の役割を果たすため事件に関する調査特別委員会を設置する議案を提出しました。
しかし公明党、市政、改進の3会派は『行政が調査しており、今後告訴するのだから警察の捜査を見守るべきだ』『調査特別委員会の設置は必要ない』などと主張して、議会として調査を進めることに反対しました。
採決では賛成13、反対8の賛成多数で、「障害者自立支援給付費等の不正請求事件に関する調査特別委員会」の設置が可決されました。

 委員は、新政議員団/岡崎(委員長)・荒井・園部、大地/石川(副委員長)・川辺、公明党/戸ヶ崎、市政/鈴木、共産党/木村、改進/井上の9名です。
(この記事を最初に掲載したとき、委員の名前を間違えて記載しました。「新政議員団/岡崎、清水、園部」と書いたのは、「岡崎、荒井、園部」の誤りですので、訂正します。すみませんでした。)


特別委員会は30日に第2回の会議を開いて今後の調査方針を協議しました。
当面、事件の全容についての説明、自立支援給付費の請求と給付の手続きやチェック体制等についての説明を市当局に求めて、その後に関係者からの聴取についても協議していくことになりました。

★調査特別委員会は、第3回は5月14日、第4回を19日に開き、健康福祉部長、社会福祉課長、児童福祉課長ら関係各課の担当者から説明を受けることになっています。★


求職者数も生活保護も急増


 雇用の悪化が続く中で、市役所2階に開設されている地域職業相談室(ミニハローワーク)の相談件数が急増、特に1月以降は毎日80人もが訪れて行列ができています。年度末の3月には相談者数は1000人を突破、新規求職者数も増え続けていますが、相談に訪れた人の中で就職が決定したのは5%足らず! 20人に1人という状況です。

年 月 相談者数 新規求職者 会社を紹介 就職決定
2008 7 456 326 257 24
8 456 234 203 35
9 638 235 308 45
10 716 247 313 43
11 670 225 250 32
12 744 214 292 45
2009 1 903 285 334 38
2 991 301 471 51
3 1218 380 555 54

生活保護もじりじりと増加

 生活保護も増え続けています。受給者は昨年1月は257世帯(367人)でしたが、今年の3月には285世帯(417人)となっています。
1月以降は毎月30人以上が相談に訪れています。

 生活保護は最後のセーフティネットで国民の権利ですから、“生活ができない”状態に陥った場合、市は積極的に生活保護申請を受けて、原則14日以内に(急迫した状況では職権で速やかに)保護決定しなければなりませんが、現実には相談者の半分以下しか申請を受けていません。
住民票がない場合などでも、まず生活保護を受給して生活を安定させてから求職活動など自立の努力を始めることが必要とされています。


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