2024年11月27日(水) オカピ、シマウマ、メガネクマ | ||
2ケ月ぶりのズーラシアは一面の秋模様。もみじは赤く、黄色に紅葉し、ニシキギも葉を赤く染め、目を楽しませてくれる。落葉樹を所々に配置した園内は、至るところに落ち葉が敷き詰められている。 | ||
もみじが陽光に照らされて 秋を演出している |
陽の当たらない常緑樹の中に 赤く紅葉したニシキギが可憐な姿を覗かせている |
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ズーラシアの目玉ともいえるオカピはいつも人気者である。何といっても、臀部から後ろ足にかけて横に入っている白い横縞のラインが全身の黒く光る毛並みに映えて美しい。しかも、絶滅危惧種に指定されている貴重動物である。どういうわけか、見に行くと来園者にお尻を見てくれとばかりに、後ろ向きで決まった場所に立っている。園内ガイドによると、黒く光り美しい毛並みは手で触るとしっとりしているが、雨水をはじくために油分があるという。 室内のガラス張りの展示場には、ララと今年の7月に生まれたばかりのららこの2頭。オカピは臀部の横縞を見るとシマウマの仲間のように直観するが、実はキリン科の動物である。その証拠にキリンと同じように、頭の高さに吊り下げられた餌がこの草を40~50センチの長い舌で器用に口に運ぶ。4つの胃を持っていて反芻(はんすう)する。 |
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ホダーリ 23才の雄 角が生えている |
ホダーリはこの場所に数分間立っていて 首左回りにひと回しする動作を繰り返す 餌の葉っぱを食べる練習をしているのだろうか |
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昼食を摂るララ 9歳の雌 座り込むららこ(仮) 生後4ケ月の雌 |
ららこはホダーリとララの子供 |
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シマウマは昼食の時間のようで、草を一心に食んでいる。高いところの干し草などを食べるオカピとは違い、地面に生えている草を自分で選択して食べる。オカピとの縞模様の違いを確認しようと臀部を見ると、シマウマの横縞は黒で地肌は白のようである。つまり、オカピとは逆の配色であることがわかる。そして、何よりも黒の縞は顔から足先まで全身にわたっており、臀部、前足と後足に縞が限られるオカピとは異なる。このことからもシマウマは馬の仲間で、全身が縞模様であることからシマウマと名づけられたのは理解できる。 |
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臀部を見ると オカピの縞模様とは全く違うことがよくわかる |
仲良く同じポーズで草を食むシマウマ 体全体の縞模様のパターンはほぼ同じである 目を凝らしてよく見ないと見分けることが難しいほどよく似ている |
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今年もそうであるが近年、熊が山を下りて住宅地に出没することが報道されいるが、熊の食糧となるどんぐりの不作が原因といわれている。その点、動物園で飼育されているメガネクマは食べることには困らないので、幸せである。 メガネクマを見ると、パンダのように竹を与えられ、ころがしたら、かじつたりしている。一瞬、竹を食べるのかと思ったが、竹には穴が開いていてどうも竹をころがすと、その穴から食べ物が出でくるように飼育員が工夫したようである。メガネクマにとっては、ちょっとした遊びを兼ねた学習の道具ではないかと想像してしまう。メガネクマもいくら試しても食べ物が出てこないので、竹遊びに飽きたようで竹を放り出してそこら辺をうろつき歩き始める。岩場に周囲の木から落ちてきたどんぐりを見つけ、秋の恵みを食べだす。驚くことにどんぐりを砕く音がガリガリとはっきりと耳に届いてきて、こんなクマに襲われたらと想像するとゾッとする。 |
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竹と遊ぶメガネクマ |
竹遊びに飽きて木に登ろうと後ろ足立ちになるメガネクマ |
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どんぐりを食べることに夢中なメガネクマ |
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