春期合宿 東北新幹線 仙台総合車両所を取材    2002年3月28日(木)

新宿駅―(埼京線・東北本線)―小金井駅―(東北本線)―宇都宮駅―(東北本線)―那須塩原駅―(東北本線)―仙台駅―(東北本線)―利府駅…仙台車両所・取材-…利府駅―(東北本線)―仙台駅―(仙石線)―多賀城―(送迎バス)―小野屋ホテル・宿泊



今回の春期合宿は、JR東日本の仙台車両所を取材しました。新宿駅に集合し、湘南新宿ラインと東北本線の普通電車を乗り継いで、利府駅へ行きました。



岩切駅・利府駅間も東北本線となっています。
1894年の開業当時、東北本線は、利府駅を経由して青森駅まで結ばれていました。利府駅の近くには、2000年に建設された宮城スタジアムがあります。2002年5〜6月に開催されたワールドカップの会場にもなります。



仙台総合車両所は、利府駅から歩いて15分ほどの所にあります。東北・上越・山形・秋田・長野新幹線各車両の仕業検査、交番検査、台車検査、全般検査を24時間体制で行っています。車両の開発や改造も行っています。



私たちは、最初に会議室でJR東日本の方々より仙台総合車両所の設備と役割について解説されました。仙台総合車両所のパンフレットを頂きました。



53万kuの敷地に、22線の車両収容線、台車工場、組立工場、車体工場、検査庫などがあり、600名のスタッフが作業を行っています。




仕業検査は、オイルなど消耗品を補充し、パンタグラフやブレーキの状態を外部から目視で検査を行います。



交番検査は、パンタグラフやブレーキ、各電機機器の内部の動作状態を確認し、検査を行います。新幹線の車体の窓は、強化ガラスと合成ガラスを合わせた3重の構造になっています。曇らず石が当たっても安全です。



台車検査は、12ヶ月以内の期間または45万km以内の走行距離で行われます。モーター、歯車、車輪、ブレーキなどの部品を取外して、各部品の検査を行います。



台車自体は、住友金属で製作されています。台車にはエアナスという空気バネが装備されていて、常に車体を水平に保っています。




全般検査は、車体や台車の各部品を取外して、細部まで検査を行うことです。東北新幹線開業当時から走っているドクターイエローは、先頭車だけで7億円します。東北本線の最高時速は275km、ドクターイエローの最高時速は245kmなので、営業運転時間以外の深夜に使用されています。秋田新幹線や山形新幹線の路線は走りません。



400系TSUBSAです。1992年に山形新幹線(福島駅・山形駅)の開業を期に製造されました。山形駅・福島駅間は、在来線と並行して走り、在来線の運転取り扱い基準規定が適応されます。ブレーキをかけてから600m以内に停止しなければならないので、在来線区間での最高速度が130kmh、新幹線区間での最高速度ガ240kmhに設定されています。



車体の全長は、一般新幹線が25mなのに対し、「こまち」や「つばさ」は、20mとなっています。400系TSUBASAの製造費用は、設計費も含めて
127000万円です。



フランスのTGVは、長距離の区間を一定のスピードで走行するので、モーターは一転集中方式を採用しています。日本では、各駅の区間が短く、加速と減速の回数が多いので、分散方式を採用しています。



E1系(MAXあさひ・MAXたにがわ)です。6M(駆動車)6T(制御車)の編成で、最高時速は240km/hです。この車両は、輸送力の増強と混雑緩和のために2階建ての大型車両となりました。



1階部分の座席は廊下を挟んで
2列・3列、2階部分の座席は3列・3列の配置になっています。



仙台総合車両所の方々が見学の様子を写真撮影して、記念色紙を作って下さりました。仙石線の撮影もしました。




取材の後、私たちは東北本線に乗り仙台駅に戻り、仙石線快速うみかぜ石巻駅行きに乗り多賀城駅へ行きました。多賀城の町にある小野屋ホテルの送迎バスでホテルへ向かいました。仙台に来た時に、鉄道研究部がよく利用するホテルです。ホテルで豪華な夕食を食べて、ゆっくり寝ました。