コース後半の雪化粧された風景。
2日め(レース当日)
6時前に起きると青空がのぞいていました。ほっと一息。
風呂に入ってから、自転車の組み立て。
朝食まで時間が少しあったので、湯畑のあたりを散策。
8時から朝食で、これはまあ一般的な旅館の朝食でした。
集合が9:15だったので時間が心配でしたが、チェックアウトも
スムースに進み、連れと別れてレース会場へ。ここからレースモード。
連れはその間、露天風呂とエントリー時にチケットをもらった
ベルツ温泉センターで過ごす予定です。
荷物をトラックに預けてから缶コーヒーを飲んでスタート地点へ。
ロープが張られていて4つのグループにおおざっぱに分けられています。
列後方に「スタート」と書かれていたので一応後ろの方に並んだのですが
予想は外れて前方からの出発となりました。
参加者の自転車は様々でしたが、総じて気合いが入っている感じがしました。
昨日もらったボトルやキャップを付けている人はそれぞれ1人ずつしか見当たりません。
FCYCLEの知り合いがいるかもと思いましたが、見つかりませんでした。
9時半からの開会式はさっさと進みましたが、そのあと10分以上間があいてしまう。
ここでふとARGONの前輪を見ると左右逆になっていてあわてて直しました。
ぼけてるなー。空はまたちょっと曇ってきました。
10:05にまずは草津街中のパレードのスタート。
この間は5kmはレースに含まれず、タイムは計測されません。
(しかしトータルの18kmには含まれるようです。わけわからん!)
自分はアップを兼ねて、フロントアウターで少し重いギアを踏み、
渋滞を避けるため、列の少し前の方に移動しました。
街中では地元の人や観光客らが声援してくれます。なんかこそばゆい。
このパレード、距離は短いのですが結構高低差があるので、
スタート地点でいったん自転車を降りてトイレに行き、仕切り直し。
再びまたがったARGONは軽く感じられ、機材的には文句なし。行くかあ。
スタートゲートをくぐるときにサイコンをクリアさせようとしましたが
走りながらのせいか、なかなかうまくいきませんでした。
とりあえずスタート時間だけは記憶。10:24でした。
しばらくは集団のペースで踏みます。
かなり早いところでBeachの阿部さんが結構なスピードで抜いていきました。
阿部さんは結局39分でカテゴリ3位に入ったそうな。
しかしあれについていくのは無理。
しばらくして、自分がサイコンで距離だと思っていた数値がスピードだったと判明。
10km、12kmと順調に来ているなあと思っていたのに大ぼけ。
距離計に切り替えるとまだ4kmちょいとある。
???
ええ?それはないんじゃない?と一気に不安になりました。
トータルのコース距離の記憶もあやふやになってきて、
18kmちょいくらいだったよなあ。でもそれでまだ4kmって?
この原因、おそらく10km/h以下だと時間と距離が計測されないサイコンの
機能によるものだと思いましたが、帰宅したらセンサーの位置が
微妙にずれていたので、そのせいだったのかもしれません。
いずれにせよ、距離も時間もあてにならない。コースも把握していない状態。
途中殺生河原のゴールがあり、係員に残りの距離を聞こうとするも
タイミングが合いませんでした。
あとで確認したらここが11km地点、コース総距離は18kmでした。
ここらから景色が開けて、雪が多く見られるようになります。
前方への視界も開けて、2曲がり先くらいに集団が見えました。
あれに合流すればそこそこのタイムが出るかと思い、
まだそのときはそれだけの余力があったと思います。
当初苦しかった心肺の方はだいぶ落ち着き、足にもさほど痛みはありませんでしたが
ひとつ失敗をおかしていました。給水です。
前日に手に入れたばかりのボトルは飲みづらくて、その間足が止まってしまうので
軽く2回ほどしか補給していませんでした。
それが「あと3km」の看板が出て、主催者の側からの給水が出始めたあたりから
水分不足を自覚してきました。差し出された紙コップにむさぼりつく感じ。
これが晴れていて温度が上がっていたらもっとひどかったでしょう。
それと「あと3km」と出た時点で、ヒルクライムの3kmというのがどれくらいなのか
まるでイメージが湧きませんでした。おそらく長いのだろう、という程度。
そこまでの走行距離もわからなくなっていたのでなおさらです。
ここまでは抜きつ抜かれつ同数くらいだったのですが、
ここからあとはインナー-ローに入るようなきつい坂で後ろから次々と抜かれていきます。
自分のペースが落ちたのか、まわりのペースが上がったのか、おそらく前者でしょう。
クロモリに抜かれ、女性に抜かれ、MTBに抜かれ、小径車(ポケロケ)に抜かれ。
1度ギアを2つあげてダンシングを入れてみましたが、
さほど加速しないうえ、長続きしませんでした。
時間はスタートから1時間の11:24が刻々と近づくのにゴールは見えない。
「あと500m」から遥か遠く、ようやくゴールラインにたどり着いたときは1時間を過ぎていました。
ただタイムトライアル形式なので、この時点では自分の順位はわかりません。
計測チップを外し、とりあえず駐車場で座り込み休憩。まわりは雪だらけです。
心肺はOK。筋肉は座るとさすがに痛みが出ました。給水はボトルがぶ飲み。
それでも足らずにこんにゃくゼリーも流し込みました。
一息ついて、運んでもらった荷物を受け取り、レストハウスに行くとココアがもらえました。
なかは選手でいっぱい。暖房が効いた室内に入ると外の寒さが実感されます。
連れも待っているのでそそくさと下ることに。
しばらくは指ぬきグローブを着けた手が寒さで痛かったです。
上の方は景色がいいので写真を撮りながら下り、下の方は上る選手もいなくなったので
重い荷物に身を任せて豪快に下りました。直線で60km/hくらいは出たか。
とても気持ちよかったです。それにしてもよくこんなに上ったなあと感慨に耽りました。
学生の頃のサイクリングクラブでこの距離の上りのノンストップというのはなかったと思います。
12:10ころスタート地点に着。
リザルトは既に携帯サイトにアップされているようでしたが、
携帯を持っていない自分にはわかりませんでした。
ここでは豚汁、バナナ、温泉饅頭がもらえました。嬉しい。
1:30から閉会式とのことで、完走証の交付、抽選会などがあるようでしたが、
抽選ははずれもあるとのことと、リザルトはネットで見られると思ったので
帰ることにして、温泉センターで連れと合流。バスターミナルまで歩きます。
ここからまた旅行モードにスイッチ。
自転車を分解している間に連れは土産を購入して、13:30の草軽バスに乗車。
こちらは観光バスで、自転車は車両下部のトランクに入れさせてもらえました。
但し直立はできず、横に寝かせるかたち。草軽バスには電話では自転車は子供料金
が必要と言われていましたが、追加料金はとられませんでした。
1時間20分ほどで軽井沢駅着。またちょっと小雨が降ってきました。
駅近くには何もないので新幹線のチケットをとって15:20ころのあさまに乗車。
指定席は余裕で取れました。途中停車駅は大宮、上野のみだったので着くのも早かったです。
京王線まで輪行して日の明るいうちに帰宅。
雑事を済ませ、夕食をとって帰ってから連れの携帯でリザルトを見ました。
…うーん、やっぱ遅かった。
男子Cグループ、登録367人中237位、タイム1時間3分41秒。
ちょっと落ち込みました。(しかも出走338名だそうな)
ま、初レースでいい記録を期待するってこと自体がおこがましいですが、
参考にFCYCLEで去年出走した健脚のnさんのタイムは50分だったそうな。
それを考えたらトラブルなくても3-5分くらいしか変わらなかったかな。
5分速くても順位は全体の真ん中くらいです。
それ以上の成績を出すにはやっぱりトレーニングが必要なようです。
次のMt.富士には出ますが、その後トレーニングをしてレースを続けていくのか。
しばらく考えてみようと思います。
とりあえず今回は初レース兼旅行として無事終了できて良しです。
走行中、自分の真横でチューブラータイヤをパンクさせて泣く泣くリタイヤされた方もいましたし。
雪に埋もれたゴール地点の白根山。
(08/04/19-20 h.taki)