■ 症状別の住宅改造 ■
本人や介護者の生活にあった住環境
障害者の住宅改造・改修の理由として[生活上の不自由][安全性]等がありますが、各々の
疾患の持つ様々な症状があり、またその程度も個々に異なります。床の段差や手摺を付けた
り、住宅改修工事が必要以上に大掛かりになり、うまくいかなかったという例があります。
生活環境整備は個々の症状・状態の杷握、介助者を考慮して生活状況に合うよう心掛けたい。
■ 1.脳血管障害
■ 2.脊髄損傷の障害
■ 3.慢性関節リュウマチ
■ 4.パーキンソン病
■ 5.骨折
障害による部位の違い
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肢体の障害は上肢(腕と手)下肢(脚と足)体肢(胴体から首)に分けられます
・片麻痺 (片側の上肢と下肢に同時に麻痺が生じた状態)
・対麻痺 (両下肢に麻痺が生じた状態)
・四肢麻痺(両方の上下肢、四肢全てに麻痺が生じた状態)
*健側(麻痺が発生していない方の半身)
疾患の特性 |
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対 応 |
・健側(麻痺が発生していない半身)を使い伝い歩きや、つかまり歩きを身につけ生活 |
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高次脳機能障害 認識できる方向へ動くことで、移動時の安全を考慮する。 |
■ 2.脊髄損傷
疾患の特性 |
・脊髄の損傷部位より症状が異なり、上部で頭に近いほど症状・障害が重い。 |
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対 応 |
・車椅子の移動、乗り移り動作、日常生活の介助方法を把握してから改装する。 |
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膀胱直腸障害 長時間トイレを使用するので排便姿勢や便器形状に配慮が必要。 |
疾患の特性 |
・全身の関節に痛み、腫れ、こわばりがあり、対照的(手足の両方の関節に発生する) |
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対 応 |
・諸条件によって痛み等の関節の負担を、手摺等の環境整備により改善できるかを |
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変形・拘縮… 把手、水栓金具はレバー式等にして指先でなく、手全体で操作できる |
疾患の特性 |
・手足が細かく震えたり、こわばり、動作が緩慢なり症状が進むと小刻み歩行から、 |
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対 応 |
・つまずきやすいので、段差の解消や床材料の配慮、歩行経路を短く単純にしたい。 |
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立ちくらみや便秘等の自律神経症状や精神症状現れる。 |
■ 5.骨折
疾患の特性 |
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対 応 |
・つまずきやすいので、段差の解消や床材料の配慮、手すり等により痛みや関節の |
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・助骨骨折 ……転倒した時に起りやすい |
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