私は人を殺したことがある 二人とも私の身近な友人だった 最初は高校生の頃 二回目は二十歳過ぎの頃 私は死体を天井やらに隠し 素知らぬふりで、白(しら)を切っていた 隠し通せないことは分かっていた 夢であってくれ、夢であってくれと 私は布団の中でもがき苦しんでいた 私は寝ているとき、泥棒に入られたことがある 二回とも結婚してからだった 初めての時は声を出そうにも出せなかったが 二度目の時は大声で叫んで目が覚めた ・・・・・・・・・・ そして、今、 夢であってくれと願っている自分がここにいる