(2025年6月7日) ニュートンは私たちが住む世界の物体の運動法則を見つけたかったのに違いない。この観点に立つと次のニュートンの運動の第一法則(慣性の法則)の記述は解せない。
物体に何も力が働いていない時の物体の運動を慣性運動(または自由落下運動)と呼ぶ。重力場の概念はアインシュタインがもたらしたものでニュートン時代には知られていなかった。私たちが住む世界は重力場であるのでニュートンの慣性の法則に従っている物体を観察することはない。つまりニュートンの慣性の法則は実証することは出来ないのである。物理学は実証できることを基礎にすべきだという考えに反している。 実際の慣性運動は直線運動であるときは必ず増速しているか減速しているのであって静止を保つことは絶対にない。慣性の法則は次のように書き換えなければならない。 (重力場における慣性の法則) 物体に何も力が働かないとき、その物体は常に速度ベクトルを変えている。 同じ理由でニュートンの運動の第2法則(運動方程式)も修正が必要である。 これらはロケットニュース(2025-2)に掲載されている。
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