非常用発電機
自作できる非常電源装置 今回の震災では現代社会が電気に頼っている実体が明らかになりました。 緊急時には情報の伝達が必要にもかかわらず被災地では携帯電話の電源さえも不足し、 被災当日夜は寒空で過ごしたり車中で過ごされた方々が多数おられました。 このような被災時にせめて数日は1家族で最小限の電源を確保したいと考えソーラー パネルを利用した電源装置の自作を考えてみました。 震災後、これに類する電源装置が販売されていますが数百万円と高価なので一般家庭 に普及するのは簡単ではありません。 一方、自作するのであれば数十万円の部品 代で一定の性能を確保できる非常用電源装置が製作できます。 今回は、ヨットに搭載予定の太陽光発電装置の部品を流用して試作してみます。 バッテリー容量は約5KWHですがディープサイクルバッテリーですので容量の80% は使えます。 (50Wの扇風器 80時間、100W蛍光灯 40時間、直流用ポータブル 冷蔵庫、直流用電気ポット他) 主な必要部品は次の通りです。 ●ソーラーパネル40W 4枚 合計出力 160WH ●ディープサイクルバッテリー12V-105AH 4個 ●太陽光発電コントローラー2個 ●DC-ACコンバーター500W(試作品のみ) ●バッテリー充電器(平時に通常電源からバッテリーに充電) ●電流電圧計 必要個数 バッテリーがフル充電になったので放電試験も実施しています。非常時には4個の バッテリーを並列で使えば300W/Hでも13時間使用可能です。常に300W/Hで電力を 使うことはないので、今後は非常時に実際に想定される電力消費のサンプルを調べる 予定です。 今回の放電試験で分ったことの例として低価格のDC-ACコンバーターを 使用すると商用交流電源の特性(正弦波)とは違うのでオーディオやTVが雑音を拾う ことが少し問題ですが非常時と考えればこれも許される範囲でしょう。一度充電して 使用する機器、例えばノートパソコン、携帯電話、ヒゲそり、工具などは問題なく使 用できるます。