36FT屋形舟
企 画 屋形船は日本各地に存在するが事業内容は似たサービスも多く、コスト競争は厳し い。今回の企画“江戸の屋形舟”は従来の屋形船の客層とは異なり、江戸文化を意識 できるクルーズサービスを狙った屋形舟コンセプトとする。 『企画のキーワード 事業として成り立つ、江戸文化、日本文化、環境重視』 企画の留意点 ●サイズは36FT程度(全長11m程度)、全幅は3.5m未満。 船体はFRP製とする。関東近辺の造船所を探す(大洋電気に相談)。外観は屋形船 のスタイルで前部甲板にオープンスペースを設ける。 船首は波さばきを配慮した船型。操船席からの前方および後方視界を確保(バック ミラーやバックモニター) 室内は12名以内のお客が楽しめる配置とサービス内容とする。 ●老人や女性の乗船に充分配慮する。 ●陸電装置(アンペア確認)、冷暖房設備、ギャレー等生活空間に充分に配慮する。 防音、防熱材を使用する。十分な収納スペースやロッカーを確保する。 内装は店舗改造なども行うインテリアデザイナーや工務店を探す。 航行時間は1クルーズ2〜2.5時間とする。 ●高速(25kt程度)は大馬力ガソリン船外機、低速(5kt程度)電動船外機とする。 電気推進は8PS程度の電動船外機2基とし、補助機関として250PSクラスのガソリ ン船外機とする。(船体検査はガソリン船外機を主機として受験する) 電源装置としてディーゼル発電機は搭載しないので、リチウムイオン電池とディー プサイクル鉛電池を組合せて使用する。直流と交流を変換するインバーターやコン バーターの選択を急ぐ。(電力消費計算、コスト見積)(DC-12V、DC-24V、 DC-48V 、AC-100V) 艤装品はできるだけ陸用既製品を使用する。(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、電 気ポット、イルミネーション、コーヒーメーカー) ●船価は1500〜2000万円程度(コスト検討は早めに実施) (リチウムイオン電池、ディープサイクル鉛電池、太陽光パネルは予算内で配分) ●メンテナンスはできるだけ容易になるよう配慮する。
開発管理 |
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1 |
開発番号 |
SX-36 |
2 |
仮 称 |
江戸の屋形舟 |
3 |
タイプ |
SX-36 |
4 |
モデル名称 |
江戸の屋形舟 |
開発ステップ |
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当初計画 |
備 考 |
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1 |
企画書作成 |
9月1日 |
市場調査、情報収集、主要寸法の検討、イメージスケッチ、簡易一般配置図 |
2 |
基本計画・基本設計 |
10月1日 |
主要寸法の決定、ラインズ、一般配置図、一般艤装図、機関艤装図、室内艤装図、構造図、電気艤装図、配管艤装図、重量重心計算、排水量等計算、速力計算、総トン数計算、パーツリスト |
3 |
詳細設計 |
11月1日 |
部品図、現図、取付図、受験資料、原価計算工程表、 |
4 |
製作開始 |
未定 |
船体製作、機関艤装、甲板艤装、電気艤装、室内艤装、配管艤装 |
5 |
完成検査 |
未定 |
水密、電気系統検査 |
6 |
試運転、改造 |
未定 |
性能及び機能確認、JCI検査資料作成 |
7 |
JCI検査 |
未定 |
検査証取得 |
完 成 |
市場の背景、企画の狙い |
普通の屋形船は、「燃料臭い」、「屋形船乗りたいけど、人数集まらないから貸切できない」、「屋形船の料理、いつもお刺身と天ぷら」「船に乗ってただ宴会するだけ?カラオケうるさいし、内装も安っぽい」 |
東京は歌舞伎や落語、浮世絵、伝統工芸などの江戸の文化は素晴らしいが埋もれていこうとする流れに危機感を感じている。 |
自分が理想とする「江戸の舟遊び」を事業化するにあたって、以下の市場動向や環境を重視した。・ 既存の屋形船のサービスとの差別化が図る。・ インバウンド観光客を増やして観光立国になる、という国家戦略の流れに合致している。・ 新たな東京の観光資源、東京スカイツリーを活用でき、先人の財産である東京の水辺の魅力と組み合わせられる。・ 既存の遊覧船事業者は、ハイエンド価格帯のプレミアムクルーズを積極的に提示していない。 |
遊びの本質を再考しオープンデッキの活用とキャビン内の空間利用を重視する。 |
環境に配慮し入出港用の2PS程度の補助電動船外機も装備する。(3〜4KTで充分) |
対象ユーザー |
自営業及び団塊の世代退職者 |
主 用 途 |
屋形船事業(クルージング) |
セールスポイント(スタイリング、性能、艤装) |
外観は屋形舟を印象づけるスタイリングを採用。 |
内装は外国人に日本や江戸文化を感じさせるインテリアデザインとする。 |
窓は紫外線を遮断するスモークガラスを採用し、室内の採光も充分配慮する。 |
クルージングは低騒音低振動の電動船外機を使用する電気推進。(巡航速力は4〜5kt程度) |
室内艤装に関しては小型船舶の限られた狭小空間に陸上の居住空間を効率的に配置する。 |
冷暖房設備、簡易ギャレー設備、清潔なトイレ。 |
居住性を重視するので太陽光と発電機や陸電による充電による大容量の電源を確保。(オプション) |