企 画
企 画
1.概要および留意点
● 日本は閉息感が漂っており、プレジャーボートは新艇の開発も少なくなり、
低価格フィッシャーマンばかりが目立ち、マリンレジャーの大衆化は遊びの質
の面ではやや停滞し釣りに特化する傾向になっている。 しかし、マリンレジャー
の遊びの本質を再考(多用化)し新たな商品が開発されれば新たなボート
市場を開拓できる可能性もある。
そこで、少し資本力もある“団塊の世代”をターゲットとし、低速力でゆったり
とした居住空間を持つボートを企画する。
イメージとしては陸上のキャンピングカーのコンセプトに共通点が多く、現存す
るプレジャーボートとしてはハウスボートがこれに相当する。
取扱いや保守および居住性を考慮し大衆向けとしては20〜23FTクラスが最も適当
なサイズである。
参考としては以前アルファクラフトが試作した17〜23FTキャンピングボートの
評価と経験を活かすことにする。
●外観
・外観は簡素なスタイリングとする。
・ 前後にコクピットを設け、簡単な釣りも可能とする。
●主要諸元
・横安定を重視しGM値は1.2m以上とする。
・全長6.3m以内、全幅2.0m以内、完成重量は1200kg程度。
・最高速力15〜25KT、巡航速力10〜20KT程度、航続距離200km以上。
・ エンジンは 70PSの船外機(最高速力20KT程度)
15〜40PSの船外機(最高速力15KT以下)(推奨)
●船 体
・70PS船外機で滑走し、横安定性の良いフラットな船型を採用。
・船体構造はFRP構造とする。
●居住区画
・キャビン内は4〜5人の家族で遊べる広さがある。
・このクラスでは他に類のない立って歩けるヘッドクリアランスを確保。
・テーブルを取外しバースにセットすれば3〜4人が宿泊可能。
・ギャレー設備とトイレルームにより女性も安心して乗船可能。
・女性が海で遊べる環境。(日焼け防止、化粧室)
●艤装設備等
・清水タンクは標準装備。
・オプションで陸電装置を付ければ様々な電気機器が使用可能。
・太陽光発電で充電し居住区電源を賄う。
・DC-ACインバータで交流電源も使用可能とする。
●その他(環境対策)
・海象不良な状況では航行しないことを前提とする。
・太陽光発電装置と大容量バッテリー及び電動補助船外機を装備。
・入出港および巡航用として1.2KW電動船外機1〜2基を装備。
・生活に必要な居住区内電力は基本的に太陽光発電で賄う。
・オプションで陸電装置、冷暖房設備、簡易洗濯機。
・格安マリーナでの係留保管を重視し、太陽光発電を重視する。
・DIY仕様は走行可能な状態で室内艤装は床取付けのみのバージョンとする。
・操船取扱いが容易で低コストでの維持管理も重視する。
●販売価格
・販売価格は500万円(15KT仕様)〜900万円(充実艤装25KT仕様) 。
2. DIY費用
最高速力や追加仕様などで費用は異なるがDIYを前提とし船体材料費は200〜300万円を目標。
3.プロトタイプ
基本設計終了後、スポンサーあるいは投資家が見つかれば半年〜1年程度で1隻試作する。
開発計画
開発を進めるために検討すべき主な項目
1.
モデルの選定
基本設計(安全性ー強度、復元性、製造原価、基本図面、プレゼン資料)
2.
日程
計画着手からプロトタイプの製造までのスケジュール
3.
費用
プロトタイプ完成までの開発費(設計費、材料部品費、資料作成、その他打ち合わせ)
4.
資金調達
プレゼン資料と模型を作成し投資家を探す。
5.
需要予測
市場調査及び市場開拓
6.
その他
これらの検討は平行して進めることが企画を成功させることにつながる。
MAXSURF
による検討
検討中