1.概要 |
●“7m周遊ボート(ボイジャー)”は仕事もリタイヤし日本一周を夢見る方々へ提案するクルーズボートである。
●”ボイジャー”は長距離航海中もできるだけ船内泊とし、燃料費も最小限とする企画とする。
●特殊なボートなので定員は6名とするが実際の長距離クルーズは船内泊は2〜3名とする。
●ガソリン船外機の最適燃費出力で巡航し、風力も積極的に利用する。
●また停泊中に充電した電力を使用する電気推進も採用する。
●船体抵抗を小さくし巡航速力10KT以上を実現するためアウトリガー付きトリマラン船型とする。
●高速力のトリマランを活して”ロングレンジクルーザー””スポーツタイプ””ハイスピードハイドロフォイル”も検討する。
●無理なスケジュールでクルージングは行わず、海象不良な状況では航行しないことを前提とする。
●量産は考慮しないので木製またはFRP製で自作を重視する。
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2.設計上の留意点 |
●”ボイジャー”は基本的にハウスボートのコンセプトである。
●サイズは全長7.0m、全幅5.0m未満、完成重量800〜900kg、満載重量は1200kg程度とする。 ●トリマラン船型は波浪中の耐波性能を重視し船首フレアを大きくし浮力確保する。 ●サイドポンツーンにより横安定を重視するが乗り心地も重視し、巡航時のGM値は2m以下とする。 ●荒天時の横復元力を考慮しサイドポンツーンの寸法は最後に決定する。(途中で数種類のサイズを仮定) ●電気推進および居住区電源は太陽光パネルや発電機によりリチウムイオン電池およびディープサイクルバッテリー (5〜10KW程度)へ充電する。また、DC-ACインバータで交流電源も使用可能とする。 ●電気推進は2KW程度の電動船外機を使用し速力は5KT以上とする。 ●居住区画の定員は最大4〜5名で3名分のバース、トイレ、シャワースペース、ギャレー(冷蔵庫付き)、 事務スペースを設定。
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3.製造費用の目標 |
最高速力(15KT以上)と電気推進仕様の追加により費用は大きく変わるが自作を前提とするので材料費は200〜300万円を目標とする。
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4.プロトタイプ |
基本設計終了後、スポンサーあるいは投資家が見つかれば半年〜1年程度で1隻試作する。 |