研究調査レポート No.4
2009年12月1日

筆者のDMVとの関わり

 JR北海道は現在、関係箇所の協力を得て鉄道と道路とを走行可能な大変ユニークな「鉄陸両用車・DMV」の開発を鋭意推進中です。筆者はDMV1号機が試作された当初から国交省、運輸施設整備機構及びJR北海道などが設置した各種委員会に参画してまいりました。この車両に関わる最近の動きをご紹介しましょう。

その1 札幌市内の苗穂工場及び苗穂運転所構内で実施されたDMV走行試験

 この車両の定員拡大バージョンとして新たに試作したDMV920号の構内走行試験が430日及び51日に札幌で実施され、その試験に立ち合いました。当該車は昨年の洞爺湖サミット会場で展示された「有名車」でもあります。写真はJR北海道内に僅か4台しか残存しない運転所構内の転車台に載ったDMVの姿を示します。

苗穂運転所構内の転車台に載ったDMV920

その2 恵那鉄道におけるDMV走行試験事前調査立会

 恵那市からの招請を受けてDMV0911月に恵那鉄道の岩村田〜明智間を走行しました。これに先立って、910日にJR北海道が実施した現地調査に立ち会いました。明智鉄道は旧国鉄の簡易線規格で建設された線形の厳しい線区で、33‰急勾配や半径200mの反向曲線などがあり、軸距が長いDMVの走行安定性や抑速ブレーキ性能を確認するに相応しい線区です。筆者立会いの後に行われた走行試験も無事に終了したとのことです。

腕木式信号機が保存されている岩村田駅上り副本線を調査する関係者

(この地点からDMVは線路に乗り入れた)

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