図鑑024

● 沖縄県立具志川商業高校 (Okinawa Prefectural GUSHIKAWA SHOGYO high school)

【基本データ】

・略称・愛称等:具志商

・男女共学

・住 所: 沖縄県うるま市みどり町6丁目10番1号
・校 種: 全日制
・設置者: 沖縄県
・創立年: 1977年
・校 訓:  自立 創造 実践

初代制服 1977年-1994年

2代目制服 1992年-1998年

3代目制服 1996年-

冬服/ 灰色のブレザーとボックスプリーツスカートの組み合わせ。 

夏服/ ピンク色のブラウスと灰色の変則プリーツスカートの組み合わせ 

掲載しているのは、「ピンク商」のあだ名の元となったピンク色の制服。

初代校長の証言では、意図は不明だが、本来は赤いブラウスを採用していたらしい。けれど、学校周辺の仕立て業者が、制服生地の確保が困難とクレームをつけ、ピンクの制服となってしまったという。

制服のピンク色は、遺された写真で見る限り、それほど派手な色ではないものの、県内では空前絶後という色のため、大きなインパクト「ピンク商」という名称で知れ渡り、それを嫌悪した生徒たちの努力で1992年に新制服へと変更された。

なお、現行の制服は3代目で、元のあだ名の面影はまったくない。むしろ、「具志商デパート」の取り組みで広く知られている


制服ノート第66回は、具志川商業高校の2代目夏服を紹介。

初代制服に対する「ピンク商」というあだ名に不満を抱いた生徒たちの運動によって、誕生した新夏制服。

新聞報道では、大阪在住のデザイナーの手によるものということで、オリジナリティーあふれる仕上がりとなっている。

問題は、その現役期間。

わずか6年? 4年後にはMCになってる!

生徒たちの投票で決定したはずなのに、一体何があったのか? ここら辺はもう学校から漏れ出てくる情報もないので、詳しいことはわからない。

当時の学校の状況とかいろいろと確認できた情報があって推測はできるけど、ここではあえて触れないし、触れられない。

改定された時代は、英国調のエンブレム入りブレザーとチェック柄スカートがブームになりつつあった時のことだから、こんな夏服のチョイス自体めずらしいものだったのだけど、どうなんだろう。

カラフルさはないけど、わりと可愛い、オーバータイプのブラウスで夏服としては良いと感じたのだけど。可愛すぎ?て嫌われたのか。

ただ、「ピンク商」のあだ名を払しょくするには十分な時間が確保できたみたいで、初代制服に対する周囲の先入観を消し去るには十分な役割を果たしたと思う。学校自体も「具商デパート」などの取り組みで、商業高校らしさも定着して改善されたみたいだし、つなぎの役割はOKだったのだろうね。

同時に改定された冬服については、また機会を改めて紹介するね。

 久しぶりに描いたイラスト。初代制服を描いてから30年のブランクがあったけど、何とか少しずつ描けるようになってきた。カラーの技術も向上したなぁと我ながら実感♪

渚 美鈴/記  NAGISA MISUZU