沖縄女子制服ノート第105回は、宮古総合実業高校の現行夏服を紹介する。
沖縄って亜熱帯ということで、背広にネクタイというフォーマルウェアがものすごく似合わない環境。ということで、「かりゆしウェア」っていう新しい衣服文化を作って時間をかけて広めてきた。クールビズってことで全国的にも先駆け的なファッションになったのはうれしい限り。
そんな地元の地場産業にちかい衣服文化が生まれたこともあって、制服にもそんな地域貢献を探る動きが出たのは、2005年のこと。八重山商工が地元の伝統織物ミンサー柄を制服の一部に取り入れたのがきっかけ。
そして、今回紹介する宮古総合実業高校もその情報を受けて、宮古織を取り入れた。八重山商工が柄、デザインを取り入れただけなのに対して、同校は少しでも地域産業に貢献しようと、本物の宮古織の切片をポロシャツに縫い付けるという対応に出た。何しろ、宮古織の価格は高いし、生産量も少ない。それを完全に取り入れるのは難しいしコスト的にも不可能という結論になったんだと思う。それでも何とかしたいという思いが実現した制服。
全国的に見ても貴重な存在だと思うのだけど、どうだろう?
制服デザインの詳細は、イラストで確認してね。
渚 美鈴/記 NAGISA MISUZU
沖縄女子制服ノート第106回は、宮古総合実業高校の現行冬服を紹介する。
宮古における高等学校の統廃合で誕生した宮古総合実業高校。商業、農業、水産の3つの実業科を持つということで創られた、カラフルでこったデザインの校章がとても特徴的なのだけど、冬服用のブラウスとかもなくて、かなりシンプルな構成の制服でもある。
それでもカラフルなチェック柄のスカートは、宮古島の高校としては唯一で、注目を集める存在となっている。
イラストの説明にもあるように、制服の着こなしに関しては、意味不明な自柄もあるのだけど、これがどこまで浸透、拡散しているのかよくわからない。
そう思って那覇市内で確認できる制服のスカートを見てみると、時折、スカート左下にあるはずのマークが横になってたり、後ろ側に移動してる例があって、スカートが回ってるのがわかった。
ファスナーの位置にこだわってるのかな? 他の地域でもあることなのだろうか?
渚 美鈴/記 NAGISA MISUZU