2001年 石徹白Fisher's Holiday! 参加記
 
6月15日
 仕事を終えバスで岐阜駅へ向かう途中,在来渓流魚を殖やす会の会長さんから,
「これから駅へ迎えに行きます。」
と連絡があった。
 駅に着いて,会長さんと合流。ナント・・・ベンツワゴンでのお出迎え!
 車の中で郡上八幡の釣りや長良川のこと,そして石徹白地区が昔は福井県で,漁協が未だに奥越漁協との共同漁場となっている問題点を教えてもらいながら一路白鳥町へ。
 石徹白に着くと,既に石徹白F.H.実行委員会メンバーが会場準備を始めていた。
 宿泊予定の「民宿ささき」は留守だったため,近くでマス類養殖を行っている石徹白アマゴ園の場長さんを紹介してもらい,荷物を置かせてもらって身支度し,とりあえず釣ってみました。
 場長宅前から入渓して20mも行かないうちに尺アマゴ発見。しかし釣れない。
 その後もアマゴがたくさんみえるのだけれどなかなか釣れない。
 サイトフィッシングをあきらめて12番のオリジナルフライでブラインドキャストで釣り上がると23cm程の見事なアマゴがヒット。そしてすぐに13cm程のかわいらしいイワナがヒット。
 その後2尾釣ったところで養魚場下に来ていた。
 ここでナント40cmを優に超えるであろうイワナが岩陰から出てきてフライに反応を示したが,口を使うところまで行かず,結局その後全然反応してくれませんでした。
 養魚場上のプールには20〜25cm位のアマゴが多数泳いでおり,ライズもしていたので,
「いただき!」とキャストしたのですが完全無視・・
ねばってナントか1尾口を使わせることに成功。サイトフィッシングでは非常に神経を使う釣り場です。
 雨が少し降ってきたためそこで釣りをやめ,場長宅へ戻り,着替えて会長さんと一緒にコーヒーを御馳走してもらい,いろいろ話を聞かせていただいて,その後,会長さんの案内で福井県境あたりまで石徹白川を見せていただいた。前川合流点下流の堰堤には良い魚道が着けられていたが,そこから少し下流の堰堤の魚道は効果が疑わしかった。
 夜は宿で在来渓流魚を殖やす会のメンバーの楽しい話を聞かせてもらい,たくさん御馳走を食べ,就寝。ちょっと寒かった。
 しかし,この会の人はどうもベンツのワゴンが好きらしく,宿の駐車場にベンツのワゴンが3台も並んで停まっているのはちょっと異様な光景でした。(写真取り忘れた)
 
6月16日
 朝会場へ行ってみると,既に何人か来場し,受付までの時間を川で過ごしているようだった。
 遠くに白山が残雪を残す姿が良く見えたので宿にデジカメを取りに帰り,写真を2枚撮り,会場の全景を1枚撮ったところでなんとデジカメのバッテリーが無くなってしまった。・・・・魚の写真が撮れない・・・・昨日の魚を撮っておけば良かった・・・。
 超有名人SSさんも既に来場され,車の中で爆睡中。顔に日が当たりかなり暑そうに見えたが起きる気配なし。
 宿に戻り朝食を食べ,再び会場へ行くとSSさんの車は日陰へ移動しており(やっぱり暑かったんだろうな〜。)なおまだ爆睡中。
 川には既にかなりの人が入っているが,魚はそこら中でライズしている。
 9時から受付開始10時開会なので,受付を済ませてちょっと釣りでもしようかと,再び宿に戻って釣支度し,会場へ行ってみるとまたSSさんの車が位置は同じだが向きが変わっていた。どうやら車が多くなったため秩序正しく駐車し直したようだ。
 SSさんも起きてうろうろしていたのでとりあえず挨拶し,受付したりなんやかんやしていたら釣りをする時間は無くなってしまった。
 ウェーダー姿で釣り竿持って開会式!他の参加者の目にはなんともまあやる気のある釣り人に見えたに違いない。
 開会式が終わると直ぐに朝から目を付けていた会場入り口橋の上流でライズしていた魚を狙いに川へ降り橋の下の中州へ渡った。
 早朝から既に何人かがチャレンジしている魚で,誰かが一度釣ったらしい。人が近づいても逃げもせず平気でライズし続けている。しかしフライではなかなか釣れない。
 橋の下は日が当たらず快適なため,結局13時まで中州で過ごした。
 周囲360℃全て独占状態であったにもかかわらず,フライへ反応があったのは6〜7回,しかも#24位のミッジイマージャーにしか反応しない。4回フッキングし2回バラし,1回はティペット切れ。取り込んだのは22cm程のアマゴ1尾のみ。
 釣りたかった魚は結局釣れずじまいでした。
 13時過ぎから1時間半ほど座談会の客席に紛れて,ちょっと居眠りし,座談会の後直ぐに橋の下の中州で再チャレンジ。
 イマージャーでは反応が今一なため#16のニンフに替えると,ナントあっけなく釣れてしまいました。橋の真下の小さな深みと,橋の上流の例の魚。どちらも27cm程度の良型。昨年の秋に放流された魚らしく,鰭はまだ再生しきっていなかったが,小川川の魚と比べると全々野生度が違う。
 目的を達したので場所を変わったが,どこも人人人・・・魚も多いが人も多い。
 橋の少し下流の堰堤上プールに尺オーバーを発見!1時間以上粘ったがこちらが根負けした。
 会場へ戻ると会長さん、SSさん及びこれまた超有名人TSさんが駐車場の奥で川を見て何やら騒いでいる。
 場長さん宅下のプール護岸際に35cm程のアマゴが泳いでいる。
「あれ釣りなよ」
と言われたが,今日はもう釣れる気がしなかったので竿は出さず宿に帰って着替えた。
 会場に戻り,即席バーで水割りをいただきながら在来渓流魚を殖やす会の人たちやSSさん達と話をしていると,同会のMさんが
「尺が釣れた!」
とご機嫌で帰ってきた。ストマックの内容は粉のようなミッジばかり。#12位の普通のパラシュートで釣れたらしい。他の釣り人もほくほく顔で帰ってきた。ここの魚は日が暮れると性格が変わるようだ。
 10時頃まで石徹白漁協組合長(名字も石徹白さん),白鳥観光協会長,会長さん,SSさん,TSさん,テンカラで有名なHIさん達と,昼間の座談会では話せない内容を含めて座談。途中でHIさんの知人のデザイナー予備軍を交え,C&R共通シンボルマークを造ろうと盛り上がりました。
 
6/17
 朝5時頃目が醒めて,釣りに行こうかとも思ったけど,昨日100人以上が川に入って遊んだ後だから釣れないだろうな〜と,また寝て,7時頃,朝食を食べに行くと,福井から来たIさんが
「4時半から川に入ってボウズだった。」
とぼやいていた。釣りに行かなくて正解だったようだ!
 会場に行ってみると昨日よりもずっと人が少なく,川の魚も昨日と同じ場所に同じヤツが居る様子。
 場長さん宅下の大物もまだ泳いでおり,そこへ在来渓魚を殖やす会のSさんがどこからともなくミミズを入手して餌釣りでチャレンジ!
 なんと一発で食いついた。でも直ぐにバレた。
「餌だと食うんですね〜」
と皆の口からため息。
 釣りをせずに人の釣りを見学するのは非常におもしろい。特に人の失敗はおもしろい。(性格悪い?)
 魚が反応しているのにピックアップする人。ニンフに食いついているのに気付かない人。
 でもみんな私よりも上手です。昨日100人以上が攻めた神経質な魚を釣るテクニックを持っているし,キャスティングも上手い。長いリーダーを自在に扱っている。
 シラメのサイトフィッシングが釣り人を鍛えているのでしょう。魚が居て見えているからこそ欠点も解る→技術が向上する。広島には本当のサイトフィッシングが試せるフィールドがあまりにも少ない。しかし,あまりにも簡単に釣れてしまう広島のゴギは精神的に非常に楽で,これはこれで気楽な良い釣りだし,どちらも大切と再確認した次第です。
 午後から参加者全員でゴミ拾い。ゴミ拾いに参加した人は抽選券がもらえ,最後にお楽しみ抽選会があるという良い企画。
 石徹白組合長にはコックハックルケープが当たり,地元のおばちゃんにフライロッドが当たって大受け。石徹白地元フライフィッシャーがどんどん増える。
 私は,リオのウィンドカッタースペイラインWWF10/11/12が当たりました。ラッキー!
 帰りの新幹線のこともあるので抽選会の途中で抜けさせてもらい,Mさんが鵜沼駅まで送ってくれました。しかも再びベンツのワゴン。Mさんもベンツだったのか・・・。
 Mさんは私と年代も近く,共通一次試験の話や車が転倒した話とか,結構釣り以外の話で盛り上がりました。
 
2002年も6/8−9に同イベントが開催されました。
みなさん誘い合わせてのご参加・ご協力ありがとうございました。
 
20020518:up
20020612:add
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