湧別バカ〜2014湧別原野〜
 
2/20
今年の冬はどうも気合いが入らない。
雪の上での練習も2回しかしていないし、スキーのチューンナップもまるまる一ヶ月ほったらかしだった。
こんなんで大丈夫なのだろうか?
とりあえず空港で旧都ホテルのおばちゃんへのお土産を買って定刻の10分遅れで広島を飛び立った。
新千歳空港周辺は気温−1℃と例年よりもかなり暖かく、雪少ない。
とりあえず昼飯を食っておくかと、千歳空港内のラーメン道場にある一幻でえびそばを食べてみた。
何というか、エビというよりも甲殻類全般の殻の風味ですね。

昼食後、レラ行きのバスを待つ間、空港の中は暑いので外に出てみるとチラホラと雪が舞い始めた。広島に降るような湿度の高い雪。
不思議なもので広島だと3℃とか4℃でもとても寒く感じるのに北海道での-1℃は全然寒く感じない。
飛行機の中で感覚がリセットされるのか?。

無料バスでレラへ行き、南千歳駅からJRで札幌へ移動。
札幌に着いたらまずはサンコスモで割引切符買って指定席とって、マックでコーヒーブレイクしてホテルへチェックイン。
ホテルのロビーにあるPCを借りてピンポイント天気予報チェック。
明日はまた冷えて雪が降るらしいが、週明けから一気に暖かくなるらしい。早めに暖かくなってくれんかな?

晩飯は、恵庭から駆けつけてくれた友人と、毎年岡山から湧別大会に参加しているNファームさんと3人で居酒屋。
 おっさん達の夜は更けてゆく・・・。

Nファームさんは明日朝一番の特急で遠軽へ行き、レンタカーを借りて流氷見学する計画らしい。
海上保安部のサイトで流氷情報を調べてみると、なんとまあいい感じで接岸、離岸を繰り返しているみたい。
流氷といえば、これまでびっしり接岸していてどこまで陸でどこから海か判らないような景色と、浜に流氷の残骸があるだけではるか沖まで青い海が広がっている景色しか見たことがない。
早起きできたら便乗させてもらうことにした。

 
2/21
気合いを入れて早起きして、オホーツク一号に乗るべく札幌駅へ移動。
外は昨日とうってかわって雪模様の天気。
列車に乗り遅れちゃいかんってことで駅まで軽く走ったので体ポカポカ。車内は暖房効き過ぎてて暑い。
Nファームさんと四方山話しながら遠軽到着。
レンタカーに便乗させてもらって湧別漁港で流氷見学。
苦節26年、初めて海と氷の区別が付く景色に出会えました。
リボンでリボン丼食べて三里浜まで足を延ばして、氷原の景色を堪能し、そのまま宿まで送ってもらいました。
Nファームさんありがとう!

2/22
本番に備えて少し早起き。
朝食後に東京から来られた自称「湧別バカ1号」の某出版社のS社長さんと歓談。
宿の賄いを手伝っている富山のIさんも85kmコースに出場されるようだ。
ちなみに「湧別バカ」とは、他のクロカンスキー大会には目もくれず湧別大会だけを楽しみにクロカンライフを送っている人に与えられる称号らしい。
わしも十分に「湧別バカ」の有資格者ですな。

練習の準備をしてゴール地点へ行き、9時から1時間ほど練習。
雪温は-3℃とかなり温かい。
板は足下のフィーリングは低温用の方が軽快なのだが伸びは高温用がいい。スピードを上げると高温用が明らかに良い。
でも本番ではそんなにスピード出さないし中低速域での軽快感が欲しいので低温用で走ることに決めた。
雪温もそんなに極端には低下しないだろうという予想で、高めの設定に塗り直した。

宿に帰って着替えチューリップの湯で汗を流して豚丼を食べ、いつものお土産を買って文化センターTOMで大会受付。
宿に帰ってテレビでサッカー観戦していると、千歳のYさん夫妻と留萌のWファミリーさん到着。
その後、WファミリーさんとY夫妻さんと旧都ホテルのおばちゃんの家へお邪魔してコーヒーご馳走になってると、次から次に去年まで都ホテルに泊まっていた懐かしい顔がやって来てプチ同窓会開始。
宿に帰ると留萌のSさんが到着していた。

晩ご飯はカレーとエビフライ。
女子30kmフリーを視ながら就寝。

2/23
朝3時起床。
外は思ったより冷えている様子。
朝食を多めにとり5時のバスで北大雪スキー場へ移動。
スタート前の景色を撮ろうと思ったら、寒すぎてカメラ故障。
放射冷却が思った以上にきつかったみたい。雪の結晶も固く、昨日塗り直したワックスではちょっと・・・
とりあえず前から5列目へ板を置いて更衣室で休憩。例年のごとく中高年の集い・・・爆

そうこうするうちに少しずつ日が高くなり、太陽が雪面を照らしはじめた。
更衣室の暖房のおかげでカメラも復活。
スタート地点へ戻って板を履き、レーンの中で前後に滑らせた限りでは、そんなに渋い感じは受けない。これなら何とかなりそう。
とはいうものの、やはり周りの選手と比べて滑りが悪いようで、スタート直後から抜かれまくる。
思うように滑らない板を少しでも滑らせとようと後傾気味に乗ると、ちょっとした起伏でバランスを崩し転倒しそうになる。周りの選手について行くのがやっとな状態でなんとか林間を滑り降りて平地に出た。
ここから新設区間でこれがまあ予想を大幅に上回る長い登り坂。
あのカーブを曲がれば下りかと思って頑張って登ると、さらに先に登りが続いて、何度も心が折れそうになった。自分のペースで板を滑らせながら一気に登りきることができればそんなにはきつくはないのだろうが、他の選手のペースに合わせて登ると、体を支えて止まっている時間が長くなるためとても疲れる。
四苦八苦しながら、我慢の走りを続け、何時ものコースにもどってきた。陽向は良く滑るが日陰は少し渋い感じ。まあこれなら何とかなるでしょうって感じで白滝給食所を過ぎたらペースアップしようと考えていたところ、白滝給食所手前の下り坂で無理な追い越しをかけられ、その選手を避け損ねて転倒してしまい、右肩と右股関節を傷めてしまった。
とりあえず白滝給食所で板を外して少し休んで、何とか走り続けられそうだったのでウィンドブレーカーとオーバーパンツを脱いでウエストポーチに押し込み再スタートした。

白滝給食所を出て、痛い右半身をかばいながらも少しずつペースアップし、当初の予定よりも30分以上遅れて10時半になんとか丸瀬布給食所へ到着。
素麺入りお吸い物でエネルギー補給し、少し長めに休憩して11時に丸瀬布をスタート。 ここで奇跡が起こった。丸瀬布を出てすぐの長い登り坂の途中、傷めていた右股関節がポキッと音をたてて急に痛みがひき、右脚の動きが良くなった。なんだか治ったみたい。
ここから先は周りにほとんど選手がいなかったこともあり、飛ばしまくって瀬戸瀬で豚汁。
どんなに飛ばして走っても、丸瀬布から先は美味しいものが沢山あるので、ついつい休憩が長くなってしまいます。
瀬戸瀬の次は野上の私設給食所ではちみつレモンだ。
っで、野上給食所て突然声をかけられた。

「又七さ〜ん。又七さ〜ん!。」

っへ?
こんなところに知り合いはいないはずじゃが?

給食所のテントから見知らぬおばさんが近づいてきた。

「調べはついてんだからね−。こそっと通り過ぎようとしてもだめだよ〜(笑)。遠くから大変だねー。来年もまたおいでよー。」

先を走ってるWさんかYさんあたりが伝えたのか、参加者名簿見て気にかけてくださっていたのか、ちょっと混乱しましたが、暖かい応援ありがとうございます。

っで今年も午前中に瞰望岩を観ることはできず、12時半にやっとこさ遠軽到着
とはいえ、丸瀬布を出たのが11時だから、瀬戸瀬での休憩を考えると、この23km区間はかなりのハイペースで走れていたことになる。もともと丸瀬布〜遠軽の23km区間はこの大会の中でも一番好きな区間だし、やはり高温用ワックスが当たったんだよね。 遠軽でワックスサービスをお願いして、その間にうどん食べてトイレへ行ってゆっくり休んで風が強くなってきたのでウィンドブレーカーとオーバーパンツ着て13時に遠軽を出発。
例年だと遠軽から先は風向きが変わって向かい風になるのじゃが、今年はコース取りの関係で一部向かい風になるだけで、全般に追い風。前半の無理がたたって腰が痛くなり、前傾姿勢がとれなくなってきたものの、追い風だと難なく走れます。
いつもなら苦戦するスケーティング禁止の開盛橋も両杖滑走だけでなんなく通過。
上湧別関門の少し前にきつい向かい風区間があったものの、それ以外は追い風の御利益を存分に受けて15時半前にゴール。
なんとか8時間を切ることができました。
こんな追い風だったら若い頃だったら6時間以内のタイムも狙えたはずなのじゃが、やはり寄る年波には勝てないのと、前半の負傷が堪えたんだね。(いやいや、丸瀬布以降の食い倒れ時間の方がもっと効いてるような気がします。笑)
ゴール後の蕎麦とおしることコーヒームチャクチャ美味しく感じました。

完走証を受け取り宿へ戻って一風呂浴びてしばし休息。
晩ご飯に続いてWファミリーさんが持って来た酒とおつまみとSさんが買ってきたビールで反省会。イカの塩辛むちゃうま。
ちょっと飲み過ぎたかな?

2/24
昨夜飲み過ぎた割にはいつもどおりに目が覚めた。
トイレに行こうとして立ち上がると、右股関節痛い…まともに歩けません。途中で治ったと思ってたけど、傷んだまま30キロ近くり続けたダメージは確実に身体に刻まれていたようじゃ。
それでもちょっとづつ身体動かしてほぐれてくるにつれてだんだんと楽になってきた。

朝食食べて広島へ送り返す荷物を梱包して、Sさんを見送ってしばし休息タイム。

Wファミリーさんのプリウスに遠軽まで便乗させてもらい、オホーツク4号の指定席をキャンセルしてきたみに乗った。
旭川でスーパーカムイに乗り換えたのだが、遠軽から2時間近く座りっぱなしだったため、また右股関節が痛くなり隣のホームまで歩くのが苦痛。札幌に着いて手からのホテルまでの道中歩けるのか?
札幌駅に着いて立ち上がると、思ったほど股関節は痛くない。きっとシートの差だな。
駅からニッセンスポーツまで歩き、板のストラクチャー加工をお願いした。
新しい板、特にフィッシャーの穴あきトップの板が欲しいのじゃが、買うかどうかは3月まで保留する事にして、新しいグローブだけ買った。
昼飯食べてなかったのでマックで軽く食べてコンビニで夜食買ってホテルに戻ってテレビ見てのんびり過ごした。
オリンピックも終わっちゃったね。

2/25
日常生活に戻るために6時に起床。
前夜コンビニで買ったサラダと飲むヨーグルトで軽く朝食。
テレビを視ながらだらだら過ごし通勤サラリーマンが少なくなる8時半頃にホテルをチェックアウト。

暖かいので地下には降りずに屋外を歩いて札幌駅まで移動。
帰路は何時ものごとく特筆すべきことがないまま時間が過ぎて行き、レラ経由で新千歳空港へ移動してお土産買って飛行機に搭乗。飛行機は予定よりも20分早く広島空港に着陸。
いくら飛行機が早く着いても、連絡してるバスが在りませんって。バス待ち30分(笑泣)。

今回は条件が良かった割にはタイムが良くありませんでした。
まあ練習不足とかもあるんですけど、やはり寄る年波には勝てないというか、体の衰えを痛感しました。
とにかく、来年に向けての課題は肉体改造ですな。

 
20140301:up
 
 
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