広島空港に着くと、背中に“MINAMI”と書かれたジャージを着ている一団を発見。
皆実高校の何某のクラブが遠征試合か?っと思ったら北海道へ修学旅行だったようです。同じ飛行機じゃ〜。
千歳到着後に人気の花畑牧場の生キャラメルを買おうとしたがあまりの行列にくじけ、アウトレットモールレラへ移動。
ここでGショックの店を見つけ、壊れていた時計バンドを修理してもらった。
しかし、平日の昼間って客いないねー。
昼飯に菓子パンしか食ってなかったので、千歳ラーメン博覧会のたかきゅうで鶏ガラ塩ラーメンを食べた。
レラに寄ったのには実は訳があって、千歳空港〜レラ間は無料シャトルバスがあるのじゃが、加えてレラは南千歳駅のすぐそばにあるので、ようは千歳空港〜南千歳の電車賃を節約しようという魂胆なのである。その差額片道230円也!
札幌に着いたらますはサンコスモスで遠軽往復の切符を購入。
続いてニッセンスポーツへ・・・・定休日・・・汗
いつから定休日が変わったんでしょうね?去年は木曜日は営業していたよなー。
とりあえず、向かい角の札幌スポーツ館でお茶を濁した。
遠軽に付いて、バスターミナルでちょっと遅い昼飯を食べ、バスに乗り中湧別の都ホテルへ向かった。
ホテルに着いたら・・・留守?
奥で何やら気配が・・・犬が出てきた。
主人のいない時に客が着て、ワンちゃんとしてもなんとかしなきゃと思ったのだろう。
クーン、クーンと鳴きながら行ったり来たりしている。
しょうがないので文化センターで時間をつぶして30分後に出直してみたが、まだ帰って来てない。今度は犬は出て来なかった。
数分後、千葉のドクターIさんが到着。四方山話しながら、とりあえず玄関で着替えて練習行きましょうってなって、Iさんはさっさと準備して出て行ってしまった。私も着替えて練習行こうと板にブラッシングしてたらおばちゃんが帰宅。3時頃に出て行ったと言うことらしくちょうど入れ違いだったようだ。
Iさんがどの辺で練習してるのかわからないが、とりあえずゴール地点へ行ってみると、大会当日に向けてスタッフがマイクのテストなどを行っていた。
天候は悪化の一途。まあこの時期三日続けて荒れることはないだろうから明後日は大丈夫でしょ。
30分ほど練習しホテルへ帰った。今年は埼玉のNさんも神奈川のNさんも来ないらしい。変わりに留萌のW夫妻が復活のようだ。
テレビでは千歳空港の混雑が報道されている。木曜日に入道していて正解だったようだ。
土曜はもっとひどいことになるだろうから土曜に移動予定の参加者の中には現地入り出来ない人もたくさんいるのではないかね。
食事は毎度のこと超ボリューム。蟹もホッケもここで食べたら広島のスーパーに売ってるやつなんて食えません。何であんなに味が変わっちゃうんだろうね?
一階に降りてみると、玄関内側まで雪が吹き込んでいる。すんごい地吹雪。
それでもこの時はまだ外で犬の散歩させてる人がいたり、まだ序の口だった。
時間の経過とともに風雪は酷くなるばかり。飛行機もJRもバスも全道的にマヒ。
外はまるでday after tomorrowの一場面のよう。ほんの数十メートル先のチューリップの湯にさえ行くことが出来ないのだ。
あまりに暇なので部屋でスクワットしたり腕立て伏せしたり・・・間がもたん・・・。
板に黒ガリを生塗りしてコルクで伸ばしてブラシで浮かせてコルクで伸ばしてブラシで浮かせてコルクで伸ばしてブラシで浮かせて・・・間がもたん・・・。
面白くもないテレビを視ながら何とか昼前まで時間を使い、少し風が弱まった隙にチューリップの湯へ移動。臑の深さまでふかふかの雪が吹き溜まった道を歩くのはなかなか難しいものだ。広島の雪だと踏めば固まるのだが、ここらの雪は踏んづけも固まらないし、それどころか、崩れた雪が靴の中に雪崩込んでくる。
気温は思った程冷えていないようで、ちょっと着込みすぎたみたい。
風呂で30分ほど過ごしたのだが、風呂上がりのクールダウンが足りなかったのか汗が吹き出てくる。暑〜!
風呂上がりにかけそばを食べ、売店でお土産買って、大会受付のために文化センターへ行くことにした。
風はかなり弱まり雪もほとんど止んだようだ。ここで油断したのがまずかった。文化センターの前の交差点で、玄関へ右から行くか左から行くか迷った瞬間、表面の雪が吹き飛ばされてむき出しになったアイスバーンを踏んでしまった。
なす術もなく転倒。交差点に多量(嘘)の土産物を撒き散らす旅行者の図・・・(爆)
しかもこの時、自分の左足の踵で右足の膝下に思いっきりキック入れてしまった。痛〜っ!
自分のヒールキックがこんなに危険なものだったとは…うちの子の凶悪な踵落としはワシからの遺伝だったのかと妙に納得・・・。
受付を済ませてホテルに帰り、後はのんびりと無駄な時間を貪る。なんと贅沢な一時じゃ。そういえば去年もこんな調子で過ごしたよな〜。違うのは去年は大会当日で今年は大会前日だってこと。
そっ、そうかっ!遠軽の白い25時間が大会翌日で去年が大会当日で今年が大会前日で、次はいよいよ移動日に吹雪く日が当たるんじゃな。
そしてついには広島を飛び立てなくなる日が来るのか・・・。なるべくなら、そうはなってほしくないもんですな。
そうこうしてる間にWファミリー夫妻が到着。三年ぶりなんだけど、そんなに長く会ってなかった様には感じないのがこの御夫妻の不思議なところですね。
鳥取のFさん親子も三便遅れで何とか道内まで到着されたようだ。
晩御飯は毎度のこと超ボリューム。しかもWさんが持ってきた日本酒付き。
ついつい食べ飲み過ぎてしまった。
・・・眠い・・眠い・・眠い・・・。気が付いたらスタート地点に到着していた。
他の地域からの送迎バスばまだ来ていないようで前から二列目に板を置くことができた。でもこんなに前からスタートしてもすぐに抜かれるんだろうね。後ろの迷惑にならない程度にはダッシュしましょ。
千葉のIさんは迷わず最前列を確保。三時間以内でゴールしないと帰りの飛行機に間に合わないらしい。
水分補給しながうろうろしていたら岡山のNaFarmさん発見。
今年もスタートの写真撮って最後尾から追い上げるそうだ。
そしていよいよスタート!
なんと板が思ったように滑らない。練習不足と体力低下と二日酔いを合わせても足りないくらい滑らない。
下り坂で両ストック突いて進んでいるわしの横を大勢が立ったままスルスルと抜いて行く。ワックスが合ってないわけがない。ブラッシングが足りなかったか?
板に乗った瞬間の加速は良いのだが、すぐに板が行き詰まってしまいバランスが崩れるため一歩が長く乗れない。
転倒しないようにバタバタとスケーティングして何とか1時間21分かけて遠軽まで到着。バタバタスケーティングだった割にはキロあたり4分とまずまずのペースだったようだ。
それにしても、こんな乗りにくい状態では体力がいくらあっての足らないのでワックスサービスに板を預けてしばし休憩することにした。
ワックスマン曰く
「もっと滑らなくなるかもよー。笑!」
豚汁食べながら休んでいるとWファミリー奥さんに遭遇。ご主人は先に行ったのか途中のエイドで二日酔いで倒れているのか分からないらしい。
10分ほど休んで遠軽を出た。
ワックスサービスを受けた板はかなり乗り易くなった。遠軽までのドタバタの20kmがまるで嘘だったかのように快調に滑る。でも前半でかなり体力を消耗してしまったので抑え気味のペースでぼちぼちと追い上げていく。
遠軽を出て5km程走った頃に心配していた右膝が痛くなり始めたので少しペースダウン。
さすがにペースダウンするとみるみるうちに体が回復してきた。追い風の恩恵も受け、ラストスパート用の余力も確保。でも堤防折り返しから向かい風になるはずなのであまり楽観視はできない。しかもゴール前に新設された5kmの区間がどんな勾配なのかも気になる。
それにしても暑い。緩やかな追い風のため、体の熱が逃げないというか、冷めないのだ。
そうこうしているうちに正午のサイレンが鳴った。
堤防折り返しでこれを聞く予定だったのだが、10分ばかり遅れてる模様。ちょっとペースを抑えすぎたみたい。
以前はこの折り返しに最後の給食所があったのだが、今回はなくなっていた。ゴール前が5km延長されたことに伴って少し先に移設されたようだ。
堤防を折り返すと案の定向かい風となった。
オーバーヒートした体をスーッと冷やしてくれる。
「気持ちイィ〜〜〜!。これぞオホーツクの風!」
っと思ったのは、折り返して数十メートルまでだった。やはり向かい風で走るのはキツイ。
そしてついに新設区間に突入。
向かい風と登り勾配でなかなかペースが上げられない。
大柄な選手を見つけて風除けのために後ろをついて走ったが、どうもペースが合わないので結局抜いた。
ラスト4kmの林道Uターンの少し手前に倒れ込んでる選手がいた。二人ほど介抱にあたっている。急な腹痛に襲われたようだが、大丈夫との返事が返ってきたのでそのまま通過させてもらった。
林道をUターンしたところで前が空いてきたのでラストスパートに入った。
板も良く滑る。腕の力も温存してある。
ちょっと強引な追い越しを何度か駆けたので、周りの選手に顰蹙を買ってしまったかも知れないが、一番わしらしいスケーティングができたのは今回ここだけでした。
五鹿山を下りて住宅街を一気に下ってゴール前トラックへ、そして単独でゴール前のスケーティング禁止ゾーンへ入り、残る力を振り絞って両杖滑走でゴール。(みんな結構スケーティングのままゴールまで漕いでるんだけどね。ルールは守りましょう!)
遠軽を出てから2時間42分を要していた。板は良く滑ってると思ったんだけど、キロあたり5分以上掛かっていた計算になる。特に堤防を折り返して以降が1時間半も要している。
結論:向かい風+登り勾配=キツイ
それにしても三年振りの長距離はキツかったです。
普段の運動不足に加え、雪の上でロクに練習してないしで、スタート前には四時間以内を目標にしてたのじゃが、達成できませんでした。まあ、遠軽までの滑りの悪さと二日酔いを考慮すると上出来かな?
コースは全体的に広く、傾斜もこれまでよりなだらかに設定されていて、走り易いコースになってます。ただ距離が50kmしかないので、85kmを経験してる人には少し物足りない感じです。実際私も85kmを走るペースで50kmを走ってしまった感じがあって、キツかったと言いながらもやや不完全燃焼気味です。次回は50kmを意識して、もう少し後半のペースを上げても良いかな?っと思ったりしてます。
ゴール後は当然蕎麦とおしるこで腹ごなし。
瀬戸瀬給食所と高橋私設給食所がなくなって、以前ほど肥る心配はなくなったのだが、ここで各二杯食べてしまうと栄養指導士さんに叱られるので各一杯で我慢したのだった。
腹を落ち着かせたらホールで荷物を受け取って記録証をもらって、ホテルに帰り、しばしWファミリー夫妻と歓談。
Wご主人が帰り際に
「来年はもう呑まない」
っと宣言して帰って行ったのじゃが、来年になるときっとまた呑んでしまうんじゃろうね。
ホテルでのんびりと後片付けしていると東京のIさんが帰ってきた。
無事北海道に到着されてたようで、波瀾万丈な状況を臨機応変に乗り切ってしまえるあたり、流石に旅慣れた方ですね。
そしてこの晩も超ボリュームの晩餐なのだった。
朝食後は毎度のことおばちゃんとおしゃべりして過ごす。
清算の時東京のIさんがとんでもない払方をしているのを見て仰天。百円札なんて久しぶりにみたよ。
帰りの便は何時ものオホーツク四号
瞰望岩にサヨナラ言って、ひたすら寝た。
札幌駅に着いてまずチェックしたのは花畑牧場の行列…(爆)
相変わらずの大行列でした。
札幌市内は金曜の朝と一転してすっぽり雪景色。歩きにくいったらありゃしない。
そしてこの日の晩飯は、昨年食べてお気に入りとなった信玄のラーメン。
んで帰りはまたまた230円節約するためにレラ経由です。ケチッ!
千歳空港へ着いたらとりあえず昼飯、そういえば一階にホエー豚丼の看板出してる店あったよな〜って行ってみると、これがなんと花畑牧場直営店。しかもここでセットメニュー食べると生キャラメル三個まで清算時に購入可能とのこと。席も空いてたので当然食いましたホエー豚丼、当然買いました生キャラメル三個…(爆)
いや〜、テムズの店長さんにせっかく良い情報教えてもらったのに、さくっと花畑ゲットしてしまいましたね。
後は池田ワインを買って、今夜のおかずにできそうなカニ脚冷凍剥き身と爪とサケ中骨缶詰めと純蟹味噌瓶詰めを買って、後は搭乗するだけっと思ってたら
「広島空港視界不良のため伊丹空港または神戸空港に着陸降りる可能性があります」
とかのアナウンス。
う〜ん、そうなると生キャラメル溶けちゃうよ〜。
急いでホエー豚亭に行って、生キャラメルの保冷剤を新しい物に取り替えてもらったのだった。
出発ロビーに座っていると、観たことのあるジャージ姿の一団が…帰りも皆実高校ご一行様と一緒でした。
飛行機は少し遅れて千歳空港を離陸。
上空はまるで雪原の上にいるような分厚い雲。
着陸直前まで全く地上の景色は見えませでした。まあ、広島に降りれたからいいか。
家に帰ると、ちょっとした空き地に菜の花が咲き乱れてお花畑になっていた。
最初から最後まで花畑な遠征だったのだ。