◇ヤフオク出品中のYRVターボの詳細ページ
※青枠の画像をクリックすると高画質の写真が見られます。リンク先で再拡大もできます。赤枠の画像はyoutube動画へリンクしています。
【外観】
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フロントリップスポイラーとリアアンダースポイラーは純正オプションエアロになります。
ボディ同色のはかなりレアです(特にフロントはネット上でも見つけられないほどです)。
フロントリップスポイラーは普段外していますが、希望であれば装着してお渡しいたします。
底面に割れと擦り傷がありますが、割れの方の強度補修はしっかりやっておりますので問題ありません。
7/20 フロントリップスポイラーの簡易的な傷補修と塗装を行い、きれいにしました。
不要の場合でも外したものをお渡しいたします。
その場合はバンパーに開けてある固定用の穴を同色の耐水シールで隠しておきます。
段差を気にしながら運転する必要があることや、自作のスロープが使えないことなどでずっと外していました。
バイザーはワイドバイザーになっており、『YRV』のロゴ入りです。
高解像度の画像を見ていただければわかると思いますが、21年前の車としてはきれいな状態だと思います。
四隅にも擦り跡などは無く、一見して目立つような傷などは無いと思います。小さい飛び石傷、タッチアップ跡、1mm以下の浅いへこみ、サイドステップ底面の擦り傷などはあります。
『古い車を大切に乗ってる感』があって印象は良いと思います。
7年半前に中古で入手した車ですが、ミラーにぶつけられたことが一度あるくらいで、本体には接触履歴はありません。
修復歴は不明ですが、一度強風で運転席ドアを全開にもっていかれたことがあり、ヒンジを取り換えてもらいました。
ドアは少しだけ強めに閉める必要がありますが、ドアの端を持って閉めれば普通に閉まります。
7/13 運転席ドアの閉まりを少し改善しました。閉まるまで手を添えていれば半ドアになりにくく、ドアから手を離して閉める場合は少し勢いをつければ半ドアになりません。
アルミホイール&タイヤ:純正オプションホイールのようにマッチしてますが、実は三菱純正ホイールを流用しています。
標準の14インチアルミホイールと比較すると4本で約2kg軽くなっています。(実計測)
サイズはオプションの15インチアルミと同じ細めの5j(オプションのBBS製のもこのサイズ)ですが、オフセットだけが5mm違い、純正より外側に5mm出る形になります。YRVのは内側に引っ込みすぎですのでこれで見た目のバランスも良くなっています。
タイヤは後ろ側には純正オプションサイズ(175/55-15)のエナセーブEC204、フロント側には1cm細い 165/55-15のルマンVに1月に履き替えたばかりです。これは加速アップと燃費、乗り心地のトリプルアップを狙ったものです。
加速はまともにホイールスピンしない限り、エコタイヤのほうが速いんです(ハイグリップタイヤはタイヤの表面に両面テープを貼って走ってると考えれば分かりやすいです。)。太いタイヤも加速ではマイナスになります。
タイヤの外径は14インチ標準が566mmに対して563mmですのでタイヤの山1.5mm分の違いでしかなく、スピードメーターや距離計への影響はほぼ無視できるレベルです。
ホイールのリム幅に対して一番適合する(タイヤ性能を引き出せる)サイズですので特に問題はありません。
で、結果的には数字上で加速アップは一定の効果がありましたが、燃費と乗り心地に関しては正直違いが分からないレベルでした(ロードノイズは減少しています)。 タイヤライフは前1:後ろ3 ですので次回は2年後くらいに前後交換推奨です。
アンテナは伸縮式に替えてあり、畳めば人差し指くらいになります。
【内装】
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タバコ臭、ペット臭、芳香剤臭なども無く、快適に乗れるかと思います。天井もクリーンです。
運転席座面に同柄の置き換えパッチが一か所あります(段差はありません)。他には目に付く汚れやシミなどはありません。
後席を深くリクライニングできます。前席を後ろに倒して繋げるとフルフラットに近くなり、100均のクッションだけあれば170cmの人間二人が足を伸ばして快適に寝ることができます。段差クッション無しで大丈夫です。
最近はこのレイアウトを取れるコンパクトカーはルーミーなど一部の車に限られてきますので、車中泊などをする方や車で仮眠をとる機会が多い人にとっては大変重宝する機能になると思います。
アナログ時計の下のステッカーは一部塗装の剥がれを隠すために貼っていますが、光の反射もあって目立ちません。
メーターは最近の車には無い水温計がついています。燃料警告はありませんが、『E』ピッタリで残量4〜5L程度です。
シフトポジションの表示で『M』が付くのはステアシフトによるギアです。『M1』はステアシフトの1速になります。
ステアシフトモードにするにはDレンジの状態で右横の『STEER SHIFT』ボタンを押すと入ります。
よくあるパドルシフトと違って、片手で+と−両方の操作ができます。
停止しそうな速度になると操作無しでも『M1』に入ります。
ミラーは電動調整は問題なく出来ますが、電動格納は動かない時が時々あります。車幅が元々狭いのでこの機能は使っていませんでした。
横のスイッチの中央のセキュリティLEDは本体を外してしまったため、現在は機能していません。再利用することを考慮してそのまま残してあります。
グローブボックス内に『ETC車載器』と『簡易型ブーストコントローラー』を設置しています。
ブーストコントローラーにつきましては後述します。
【カーナビ】
ナビはクラリオン製の社外ナビです。地図データは古い(2010年くらい?)ので新しい道では携帯ナビと併用して使っていました。
音楽はusbメモリー(グローブボックス内に接続端子があります)に入れたmp3やwavなどのファイルデータを再生、表示できるので実用的です。フォルダをWタッチするとさらに曲一覧リストが表示されます。また、実CDも再生できます。
一度エンジンを切ってしまうと再始動時にリストの最初の曲に戻ってしまう仕様でしたが、コンデンサーをかましてキーオフにした時の曲から始まるように改良しています。
4スピーカーは標準でも音は良い方だと思います。
ワンセグは地元の電波が弱く、3割くらいしか受信できなかったのでダイポール型のアンテナに替えたところ、走りながらでも8割以上受信できるようになりました。
【ドライブレコーダー】
デジタルミラー型の高画質ドライブレコーダーを付けています。画質は非常に良好です。後ろのカメラは水滴になるべくピントがいかないようにリアハッチにギリギリまで近づけて設置しています。夜は少しでも明かりがあればくっきり映してくれます。
標準の32GのSDカードを64Gに替えてますので過去一週間程度分のデータはいつでも見返せます。
また、タブレット用の反射防止シールを貼って助手席などの映り込みが気にならないように工夫しています。
付けていない時よりも後ろの車が車間距離を取ってくれる(広角のため、そう見えることも原因ですが…)ので、運転のストレスが確実に軽減されます(自分にとってはこれが一番のメリットに感じました)。
バック駐車の際に画面をドラックすることで斜め下方向を映し出して死角を確認することもできます。
【マフラー】
後期型専用の純正マフラー(前後)です。受注生産4か月待ちでやっと入手できました。
マフラーの腐食が原因で車検に通らなくなって手放す方も一定数いらっしゃるかと思います。
一番最初に腐食して穴が開くタイコ周りの接続部周辺には錆止めスプレーを塗り、これでまた十年は大丈夫でしょう。
(フジツボ製などは前期用ですので別途O2センサー取り付け用ナットの溶接加工が必要になります。)
取り外す時も苦労しないで済むように接続ボルト部にはかじりつき防止剤を塗っています。
同時にオイルパン交換(ストレーナー掃除)、エアーフィルター交換もしています。
【Vベルト、ウォーターポンプ】
6年前に同じセットで交換して今回交換時まで持ちました。ウォーターポンプから異音が出始めたところなので交換しました。
Vベルトは1本もので、ウォーターポンプ、エアコン、オルタネーター、パワステ駆動を兼ねているタイプです。
ですので、また6年7万キロ先位までは大丈夫だと予測できます。
次回は交換時に苦労しなくても済むように、今回は液体ガスケットを塗らずに済む純正のメタルガスケットを使用して取り付けています。エンジンにガラガラ音(ディーゼルっぽい音)が聞こえるようになったらウォーターポンプ劣化の可能性が高いです。
冷却水(LLC)も全量交換していますが、冬季は-25℃対応の濃度ですので、極寒地域にお住まいの方、行かれる方は冬季前に入れ替える必要があります。
【スロットルボディ&ISCV】
5年ぶりにオーバーホールしました。今回はスロットルバルブのモリブデンコートを新車同様に施工し直しました。
これが剥がれてくると周囲に隙間が空いてしまい、アイドリング回転域まで下がってくる時間が長くなったり、回転数自体にばらつきが出たりします。
ISCVもカーボンを除去してバルブの動きを滑らかにしました。
ステッピングモーターのようにカクカクした動きがシームレスになり、アイドリングが非常に安定するようになっています。
Nレンジでは設定どおりの7百回転をキープ、Dレンジではやや下がる傾向があります。
ちなみにYRVではDレンジよりもNレンジで停車していた方が約2割ガソリンの消費を抑えられます。
【ブレーキローター、パッド】
両方とも3年前に交換したものですが、見た目もきれいで減りもほとんどありません。
パッドは今では入手不可の日清紡製で、ブレーキダストがほぼ出ないため、ホイールがほとんど汚れません。
3年で2ミリ程度しか減らないため、まだ6年くらいは交換しなくても大丈夫そうです。乗り方で変わってきますが…。
YRVのブレーキはタッチがふわふわでストロークが深く、人によっては不安になるかもしれませんが、奥まで踏めばABSが作動するところまで効いた上で踏みしろが残っていますので問題ありません。
むしろ極低速域での微妙な速度コントロールが簡単にできるのは自分的にはメリットでした。
ブレーキフルードは4月に交換したばかりで、エア抜きももちろんきっちりやっております。
【サイドウインドウ】
助手席側に比べてやや開閉が遅かったのでレギュレータを程度のよい中古品に交換しました。(入手は6年前)
この際に、窓とレギュレータを固定する留め具が割れているのを見つけたので、これをフライス盤で自作して取り付けました。
単品では部品がでておらず、本来はウインドウ丸ごとの注文になってしまいます。
トラブル例:https://minkara.carview.co.jp/userid/506265/blog/31827069/
(YRVのオーナーは運転席窓の前側の留め具の割れに注意です。開け始めに異音があればこれが原因です。放置しておくと後ろ側も割れて窓が落ちてくる事態になります。)
同じ材料を使い、幅を1.5倍にしたのでこれで運転席の窓に関しては6年は心配いらないでしょう(笑)
交換後はスムースになり、助手席側とほぼ同じ速度になりました。
ちなみに窓ガラスを取り出す際にワイドバイザーを取り外さなければいけなかったのですが、こちらのほうの粘着跡を除去する作業の方が大変でした。ワイドバイザーの留めピンが劣化していたので、走行中にバイザーが脱落することが無いように3箇所のバイザーをいったん外して専用の強力両面テープで固定し直し、留めピンをビス留めに変更しています。
【バッテリー】
昨年1月から使っているもので、まだ保証期間内です。日常使用するなら次回と次々回の車検まで大丈夫でしょう。
【ヘッドライト】
バルブは半年前に片側35W,6500ケルビンの白色LEDに交換しています。
3度目のLEDバルブですが、今回のは特別明るく白色にも関わらず、雨の日でも見やすいので言うことなしです。
カットラインもご覧の通り、クッキリと出ております。
ただ、ユーザー車検では問題ないと思うのですが、YRVではLEDバルブを入れるとハイビームインジケーターが点灯しませんので車検先によっては不合格になることもあります。ですので、車検対策として高効率ハロゲンバルブ(小糸製)も別にお付けいたします。(光軸がハロゲンの方がやや低くなりますので調整が必要です。)
フォグはイエローのハロゲン球です。雪の日はLEDだと溶けてくれないのでこちらはあえてハロゲンのままにしています。
レモンイエロー色のLEDもサービスでお渡しいたします。H3dというマイナーな規格ですので電球色以外なかなか売っていないんです。
【マニュアル類】
「YRVサービスガイド」:
ダイハツから直接出しているサービスデータ集です。エンジン、駆動、シャシ、ボデーなど、それぞれの機構の詳細な説明が図解とともに書かれています。全265ページ。整備や修理、改造などの参考になります。現在では入手するのはほぼ不可能な一冊です。
「YRV修理書3」:
メインは初期型の修理書「1」ですが、こちらは出品のYRV(LA-201型)のデータを追補した内容となっております。
「1」が無いと完全ではないですが、一部でも整備修理の参考にはなります。
「YRV取扱説明書」:
標準添付物です。他に未記入のメンテナンスノートもあります。
【簡易型ブーストコントローラー】
軽ターボ乗りにはおなじみのトラスト製のプロフェックイージーです。ECUに接続するだけの簡単接続でありながら、目標のブースト値や立ち上がりの速さ設定、設定したブースト値を超えたときの処理法、ワーニング設定など、一通りの設定ができ、2通りの設定値とOFFモードの合計3モードを走りながらでもボタンワンプッシュでチェンジできます。「見た目ノーマル」にこだわっているのでグローブボックス内に設置していますが、1m近く配線にゆとりがありますので運転席まわりに持ってくることも簡単にできます。
普段はブースト計として活用できます。ピーク値のホールド、確認もできます。
軽自動車専用となっていますが、YRVでも問題なく同じように使えるようにしてあります。
ノーマルではリミッターと実際のブースト値にはかなり開きがありますが、これを少しだけ近づけてやるだけでかなりパワーアップします。
実際には吸排気ともノーマルのままですので0.9k(ノーマルでは0.7kくらいがMAX)くらいが一番速くなるようです(レギュラーガソリンの場合)。それ以上に上げてもタイムは少しずつ落ちてきます。
標準ECUではアクセリングを学習して噴射やシフトパターンなどに逐一反映させていますので、設定に絶対的なベスト値はありません。実際、普段からエコ運転しているといざという時のフル加速にも多少影響が出てきます。最大ブースト値も低くなりがちです。
普段エコ運転していても、週1くらいは踏む運転をしてあげたほうがカーボン除去にも有効です。また、定期的にECUをリセットしてあげるのも対策になります。(手順は教えます。)
高速巡行時にはオフモード(ブーストが0.5k以下に制限されます)でノーマル以上の燃費が期待できます。
ボタンのプッシュだけで走行中でも場面に応じて3つのモードを切り替えられるのは便利です。
発進時など、ブーストを上げる機会が多い軽自動車と違ってYRVの場合、普段はそれほどブーストさせることがありませんのでHIモードに入れっぱなしでも燃費にはほとんど影響が無いようです。
取扱説明書もあります。
【リモコンエンジンスターター】
カーメイト製の『w5100』です。鉄筋の会社内から約100m先の駐車場にとめてある車のエンジンを問題なく始動していました。
15分経過してしまうと自動でエンジン停止になります。誤作動によるエンジン始動も安心です。エンジンオフもリモコンでできます。
エンジン始動している車に本来はキーレスで開錠できないのですが、開錠できるようにレシーバーを多少加工しています。
暖機運転するのに非常に便利です。(燃費が落ちるので最小限にしていますが…)
エアコンやヒーターのスイッチをあらかじめONにしておけば灼熱の夏でも氷点下の冬でも快適に車を発進できます。
一度これを使ってしまうとこれ無しでは不便に感じてしまうグッズです。
【燃費について】
レギュラーガソリンが指定ガソリンです(レギュラー前提でのマッピングですのでハイオクの効果は限定的です)。
20L給油ごとの走行距離を約7年間記録していましたが、その平均燃費を計算したら『13.89km/L』でした。
レギュラーガソリン仕様のターボ車としては良好な結果だと思います。エンジンオイルに毎回添加している『ミリテック1』の効果もあります。
エンジンオイルは廉価な5w-30のグループ3オイルを3300km平均で毎回交換していました。(早めなのは比較的短距離での移動が多いシビアコンディションに該当するためで、平均的に10km以上走行するならば5000km交換でよろしいかと思います)
ミリテック1は100〜120ml添加。
燃費は使用状況や平均車速などによって倍くらい変わってきますので参考までに。
5km以内の短い距離がメインだと〜12km/L程度、10〜15km程度の通勤がメインだと14km/L前後、50km以上のドライブでは毎回カタログ燃費を上回る16〜18km/Lまで伸びました。平均運転距離でかなり変わります。
旧フィットRSと比較して同じ使用状況で約2km/L落ちですが、長距離ではほとんど変わりません。
アクセルオフでどこまでも空走していく特性(エコタイヤと添加剤の影響もあります)をうまく活用するのが伸ばすコツです。
『ミリテック1』は燃費向上以外にも明らかにエンジン寿命を延ばす効果がありますのでおススメです。計り売りで安く買ってます。
オイル減りはほとんどありませんので、レベルゲージは”L”と”F”の真ん中をキープ、がベターです。”F”では重くなります。
オイルは下抜きに対して上抜きのほうがオイルパンの構造上約100ml多く抜けます。リップスポイラーを付けない場合、オイルフィルターはジャッキアップ無しでも交換できますので上抜きが手間無くておススメです。ドレンボルトのパッキンも交換不要ですし。
電動オイルチェンジャーはamazonで2000円程度で買えます。吸引ホースは6mmが〇で7mmだとダメです。
【エアコンについて】
効き自体は普通なのですが、普通に効くまでの立ち上がりが遅いです。始動直後は風量も少なく、「1」では出ているのかわからないくらい微量な風しか出てきません。そのうち徐々に風量が大きくなってきます。故障とかではなく、そういう仕様だそうです。
クーラーガスは昨年夏前に補充しています。
8/5 エアコンのメンテナンスを行いました。ニューテックのエアコンオイル添加剤を投入し、エアコンフィルターも交換しました。隣の伊勢崎市で日本最高気温を記録した時間、エンジンを始動し、約15分後にエアコン吹き出し口の温度を簡易的に測定してみました。外気温40度(驚!!)の中、一時停車して撮影時、12度でした(走行中は10〜11度まで下がっていました)。風量は走行中3/4、停止時2/4、内気循環モードです。最高に過酷な条件でも全く問題なく冷えていることが実証されました。
【エンジンマウント】
停車中の振動が少し気になるようになってきましたので、車体前側とミッション側のエンジンマウントを昨日交換しました。
交換後は回転数が6百回転を下回っても振動はほとんど気にならなくなり、快適になりました。(ごくわずかな振動はあります。)
タイヤやエンジンマウントなどのゴム類は乗っていなくても経年すれば確実に劣化してきますので、見た目が大丈夫だったとしても機能はどうしても落ちます。輪ゴムや靴下のゴムなんかと同じですね。
【足回り】
76,000kmで中古購入したときから特に交換していません。自分では特に気にならなかったので。
ショックは細かいギャップを拾います。突き上げも大きめです。サスのフワつきは特に気になりませんでした。元々けっして乗り心地がいいと言える車ではありませんが、これがYRVです。サスは人によって好みが違いますので、お好きなものに変えてお楽しみください。
サス周りのブッシュ類は車検では審査対象ではありませんが、見た目にも劣化は明らかですので交換推奨です。サス選択で失敗することもありますが、ブッシュ交換して悪くなることはありませんので。
【ゴム類】
車検の下回りチェックでよく落とされるのがゴム類の破損やグリスの漏れです。
タイロッドエンドブーツとロアアームブーツは前回の車検前に交換、その他シャフトドライブブーツなども破れなどは見られなく、特に現状では下回りで指摘されそうな箇所は見あたりませんでした。オイル漏れや水漏れも特に見られませんでした。
もちろん替えたばかりのマフラーも問題ないはずです。
【オートマオイル】
最後に交換したのは10万キロの時で、「トルコン太郎」による全量圧送交換をしました。現在もトルコンは好調で特に問題はありませんが、20万キロを超えても好調を維持するためには2〜3万キロ以内くらいに1度交換しておいた方がベターです。
使用しているオイルはAISINのAFW+です。今のタイミングでしたら高くつく圧送交換でなくて一般的な交換(抜いた容量と同じ量の新油を入れるのを3〜4回繰り返す)で大丈夫だと思います。N→Dやレバー減速の際はギアが確実に変わってからアクセルを入れたり、とか普段からトルコンに気を遣って運転していますのでミッションの痛みは少ないはずです。
7/3 オートマオイルを交換しました。前回と同じAISINのAFW+を入れています。下抜き→抜いた量と同じ分を補充→20分間全てのギアを使用して走行、を4回繰り返し、最後はエンジンをかけたままレベルゲージでチェックして"H"の文字に乗る量に調整して完了です。(YRVの場合、停車したままシフトレバーを一通り操作しても2速にすら入りませんので意味がありません。抜ける量も走行して抜くのに比べて500ml以上少なくなりますので効率も悪くなります。)
1回目と2回目に抜いた分は透明度が低く、3回目4回目でようやくワイン色になってきました。
最後に入れた分は4回目に抜いたものよりさらに新油に近い色になっているはずです。交換前から調子は良かったですが、交換後はさらにスムーズに変速するようになりました。特にステアシフトでのシフトダウン時のショックが明らかに軽減しました。次回は20万キロくらいでまた交換したいですね。
【エンジンリフレッシュ】
ピストン揃え(動画) |
ピストン観察(動画) |
10万キロ、13万キロ、15万キロでニューテックのNC-900やクレのエンジンコンディショナーなどを直接プラグ穴から噴射してカーボンクリーニングしています。エンジンを目いっぱい高温にした上でピストンを上死点(オーバーラップ状態を狙って)に移動させた上でケミカルを注入。プラグ穴から泡が逆流してくる状態を繰り返しながら何度も注入し、最後は電動オイルチェンジャーを使って吸い取ります。この作業を4気筒それぞれ1から行います。計4時間ほどかけて行います。
周囲一帯に悪臭が漂いますので民家があるところではとてもできません。施工後は200kmほど高速道路を走行します。
これによって燃焼室やバルブ周りに付着したカーボンを一気にクリーニングしています。
施工後約一週間後にニューテックのNC-202(圧縮圧力回復剤)を半量注入し、エンジンオイルの交換をしてリフレッシュ完了となります。プラグは施工中は古いものを使用しています。(プラグはデンソーのイリジウムタフプラグを使っていますが、最後に交換してから約5万kmほど走行していますのでまだ使えますが、交換すればさらに調子が上がるかと思います。)
一通りの施工で燃料添加剤やワコーズのレックスなどとは比較にならないくらい見た目にも体感的にも効果が出ます。
【エンジン音】
多走行車のエンジン状態を判断するのに一番分かりやすいのはエンジンが冷えた状態からスタートする、いわゆる「コールドスタート」状態になります。かなり劣化が進んだエンジンでは「ババババ・・」 「ボボボボ・・」などかなり重たい響きになりますし、トラブルをかかえたエンジンですと、「ガラガラ・・」 「ゴロゴロ・・」などの異音が混じったりします。
、というわけで夜勤&残業明けの早朝、コールドスタートの様子を動画に撮ってみました。
音質は新しい車のような軽い音とは違っていますが、気になるような異音は無く、周波数レンジは比較的狭めの安定した連続音となってるように聞こえますがいかがでしょうか? 車内ではYRVのイメージとは違った(?)静かなアイドリング音となっています。
コールドスタート時のエンジン音(動画) |
【加速テスト】
3月末に簡易ブーストコントローラーを2モード設定した上で100km/hまでの全開加速テストを行ってみました。某私有地にて(笑)
状況は、平たん路で風はほぼ無し、乗車一名体重60kg、ガソリン約15L(軽さで速さを稼いでいる車ですので重量の影響は大です)ガソリンはレギュラーガソリン。出かける前にECUのリセットをしました。(エコ運転の学習の影響が出ないように)
2モードそれぞれ一回ずつ試して結果が良かったほうが下の動画になります。
また、現行のスイスポ(AT)の加速動画がありましたのでお借りして特性の比較をしてみました。
スイスポに関しましては人気のMTよりもATの方がコンマ5秒以上速いということです。
0-100km/h全開加速(動画) |
現行スイスポとの加速特性比較(動画) |
0-100km/h加速の『0』のタイミングが分かりにくく、また、スタート方法(左足ブレーキを使うか否かなど)によっても結果が異なってきますので、確実に分かる10-100km/hを測ってみますと、5秒台という、ほぼノーマルの15万km走っている車とは思えない結果になりました。ちなみにこの時の最大ブースト圧は0.90kでした。
スタートは左足ブレーキは使わない普段のスタート方式です。
スイスポとの比較では、タコメーターの針が動きだしたタイミングで揃えてみました。
出だしではターボラグの大きなYRVが大きく出遅れますが、75km/hまで引っ張れるステアシフトの1速が驚異的な加速を見せて一気に追いつきます。2速以降はやはり6ATのスイスポに分があるようで微妙に遅れてきます。
とはいえ、19世紀ものの旧式4ATでここまで勝負できてること自体、すごいことなのではないでしょうか?
10-100km/hで比較するとYRVの方がコンマ3秒くらい速いですし。
youtubeで見られる他のYRV(改造車を含む)よりも明らかにこちらの方が速いのは、やはりエンジンを含めた各部のリフレッシュ効果と、タイヤホイールの選択、そして簡易ブーコンの効果、あたりが大きいこともありますが、逆にほとんどの人は速くするつもりでパーツを組んだりしてるつもりなのが、実際にはバランスを崩して遅くなってるのが現状なのではないでしょうか?
ブーストが上がっているからといって速くなってるとは限りませんし。
実際にもう一回トライした方ではブースト0.95kまで上がったにも関わらず、逆にタイムが落ちていました。,
【最後に】
2000年に車の雑誌で初めてYRVを見たときからこの車が気になっていましたが、何度かコラムシフトの前期型の新車や中古車に試乗してみて、ちょっと安っぽい内装(ベンチシートや樹脂むき出しのトランクなど)とコラムシフトに違和感を覚えてしばらくは気にならなくなりました。
で、ある時目に付いたYRVの中古車は後期型のシフトレバーに変わっており、内装も自分好みの落ち着いたものでした。
白いエアロもなかなかかっこよく、またこの車に乗ってみたいと思い、購入したのが7年半前のことでした。
少しずつ整備を重ねて状態をリフレッシュしていき、燃費も1km/L上がりました。
まだまだ長く乗るつもりでパーツを新調したりしていましたが、やむを得ない事情でYRVを手放すことになってしまいました。
この7年半の間、ほとんど毎日乗っていましたが、その間に同じ車を見たのはたったの1回だけという超希少車です。
こんなに楽しい車なのに・・・。
YRVへの感謝として、できる限りの整備をして最高の状態で送り出してあげたいと思い、ここに至っています。
7年半乗っていて、今現在が間違いなく一番調子がいい状態です。
劣化して手放した車を中古車屋が車検だけを通す最小限の整備をして再販している一般の中古車とは全く事情が異なります。
そういうわけで、コーナーではへっぴり腰の『直線番長』などと言われている変わりものの車ですが、加速だけではない魅力がたっぷりある名車だと思っています。
「羊の皮を被った狼」的な車が好きなら方向性が同じですので気に入ると思います。
以前にYRV(特に前期型)に乗ってたことがある人も是非また検討してみてください、新たな魅力を発見できるでしょう。
軽ターボに乗ってる人、倍以上速い加速でぶっ飛びますが、取り回しは軽と同じ感覚で乗れます(最小回転半径は4.3mと、軽自動車の主流は4.4mなのでそれよりも小回りが利くという利点もあったりします。)、いかがでしょうか?
中長距離ドライブが好きな人にもおススメできます。中長距離においては18km/L程度の高燃費で、椅子を倒すだけでどこでも足を伸ばして熟睡できるのは頼もしいです。腰痛持ちの私でも4〜5時間連続運転しても腰が痛くならないシートも助かります。
フィットのシートでは2時間で腰が痛くなってきます。。
煽り運転されても逆にワクワクしてくるのはこの車ならではのことです(笑)
最近AT限定免許を取ったばかりの人でも乗れますが、いかんせん古い車ですので、故障してディーラーに持って行っても部品が無い、ということで修理ができない、なんてこともあるわけで、そこらへんのリスクはご承知おきください。
みんカラなどのサイトを参考にして、ある程度自分で解決できるような人でしたらよろしいかと思います。
ちなみにストーリアやトヨタのデュエットなどは共通のパーツも多く、整備情報も参考になります。
21年もので15万kmも走ってる車としては高い価格設定だと思いますが、新車よりも速くて燃費も同等、便利で実用的なパーツも最初からほとんどついていますので追加でかかる費用もあまりありません。
中古車販売店ではやらないような費用のかかる予防整備もしていますので、その分も含まれています。
名義変更のみで、今年度分の自動車税を含めて諸費用もかかりませんので落札額と名義変更とナンバープレート費用、引き取りに来られる際の交通費くらいの負担でほぼ乗り出せます。
予防整備もしていますので次回の車検もいつも以上にすんなり通るものだと思います。
余計な改造はしておりませんので車の負担も少なく、お好きな仕様にしていくベースとするにも最適な素材だと思います。
「速そうな車」、ではなくて「実際に速いと証明されてる車」です。車カテゴリーでここまでやってる人はいないかと思います。
全てを納得していただいた上で安心して購入していただきたく、このような説明をさせていただきました。よろしくお願いいたします。