WCATMEM

山猫チップセット機のメモリ構成を「変えよう」とするプログラム

1.00版 Copyright(C) 2026 まりも

1.このプログラムは

 山猫チップセット機のメモリ構成を変えようとするプログラムです。 なにかのトクがあるといえる物ではなく、98アーキテクチャを調べることを目的 としたものです。SIMMスロットが4個の山猫普及機でメモリ「インターリーブ動作」 をさせようと試みたものですが、ハードウェアをいじらないとどうにもなりそうに ありません。とりあえずはメモリバンクの構成を変えても動作が継続できるように するプログラムだとお考えください。

2.用語の解説と少しの概念説明

 山猫普及機のSIMMのスロットは4個ありますが、2対で64bitの1セットとなり ます。これをバンクと称することにします。山猫普及機では、Cバスかご側が バンク#0、手前側がバンク#2となっているようです。#1や#3がないわけです。 Xt13,16には#1,#3があるようです(しかし物理的な順序対は持っていないので わかりません)

 Xt13,16では、バンク#0,#1との間、および#2,#3の間で、高速な 「インターリーブ動作」ができるようです。インターリーブ動作のためには、 バンクのペアは同容量同構成のSIMMを載せておく必要があります。しかしXt13,16 では6枚載せるということも許されているようで、この場合は一方のペアだけ インターリーブになっていると考えられます。

3.使い方

 ROMアプリケーションイメージです。しかるべきROMボード(書き込みができるもの) を用意してください。それがなければ何も始まりません。

 そのROM書き込みソフトで、ファイル名として WCATMEM.BIN を与えてください。 次回起動時には英字でメッセージジがでたり、背景色が変化したりという動作を しながら、メモリ構成を変わり(下記参照)、その後普通に起動します。

 もしメモリ構成を変えた時点、あるいはメモリのテストゼロフィルを行った 時点でハングアップするならば、赤色背景でbeep音が鳴りっぱなしで止まります。 そこは通過できてメモリ内容の復旧のフェーズで止まるような場合は、薄青色 の背景のままでハングアップすると思います。いまのところPCI Canbe以外の 山猫普及機ではここで止まることなく動作することを確認しています。

4.応用

 ソースプログラム付ですからそれを改変すればいいと思いますが、アセンブラが 無いという方は、実行プログラムのBINファイルを直接書き換える方法もあります。 バイナリエディタでWCATMEM.BINを覗くと、先頭0から数えて14バイト目に 14h(十六進) というのがあります。これは山猫チップセットのレジスタ5Chの変更値です。 システムの初期値は山猫普及機では 15hのはずです。これを 14hにすると、 バンク#2のみ動作しているという状態になっていると考えられます。もともとは 1MB以内のメモリはバンク#0側にあったはずですが、それが#2にコピーされたうえ 接続も変わって動作しているようです。

  さてインターリーブ動作ですが、Xt13ではこのレジスタの値は 33h となるらしい です。bit5がおそらくバンク#0,#1のペア指定ではないかと推測されます。 これを本プログラムに与えて普及機で動作させても、残念ながら途中でハングアップ してしまうようです。

 参考 リウ様のサイト
山猫MEMSETUP https://www7b.biglobe.ne.jp/~drachen6jp/wildcat_memset.zip

5.免責事項と要望

 このプログラムはソフト的な操作しかしていないので、ハードウェアを破壊すると いうことはまず考えられませんが、メモリ構成の変更とは最終的にはハードウェアの 状態を変えることであり、電気的な不都合が起こって壊れるという可能性はゼロでは ありません(そのようになってしまう設計自体に問題はあると思いますが)。 仮に本プログラムを適用して98本体が動作しなくなったとしても、作者は責任を 負わないこととします。これを承諾できない方は試してはいけません。

 ソースプログラムについては著作権は保持します。しかし自由に改造してお使い 頂くことや参考にしていただくことは構いません。もし新しいアイデアで活用 できることがわかったらご連絡ください。

 2026-3-12 まりも

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