ROMエミュレータ化ツールであるPC34D0では 、アイオーデータ製 PC34ボードを使って D0000番地にROMを出現させ、さらにC0000の領域にUMB用メモリを出現させました。 しかしPC34ボードのメモリはせいぜい16+16KBしか使われず、残りはまったく使い 切れていませんでした。
そこでこのプログラムでは、D0000hにROMを出現させることに加え、残りの容量 を使ってRAMDISKを作るようにしました。使い方としてはconfig.sysに記述する デバイスドライバとなります。UMBエリアは現れません。これらの点でPC34D0.EXEとは 異なります。
PC34シリーズのボードは、必ず容量3MB以上、かつ全容量を「EMSで使う設定」にして 下さい。それ以外の用途のメモリも割り当てた状態では、正常に動作しません。 2MB以下の場合動作しません。32MBあっても16MBで打ち切りとなります。 2枚挿しには対応していません。初期のPC34無印、PC34Eには対応しません。
・PC34Rシリーズの場合
decive= <パス名>\PC34D0RD.SYS
という記述を加えます。
・R以外の型番の場合(PC34F,PC34H,PC34Xなど)
容量の自動取得ができないため、
decive= <パス名>\PC34D0RD.SYS Z4
のように、パラメータとして Zのあと続けて容量値(MB)を記述して下さい。Z3からZ16までが有効です。
HIMEM.SYSは組み込んであっても構いません。 しかしHIMEM.SYSよりは必ず先に記述してください。 EMM386 などの仮想86 EMSドライバ類は、PC34D0RDより後に記述してください。 順序が逆ですとエラーとなります。リセットボタンによる再起動(電源を落とさない)後には、次のようになります。
D0000h〜D3FFFhにはROMエミュレータとしてのメモリが現れます。ここにはLoadD0 プログラムでROMデータを置くことができます。
D4000h〜D7FFFhにはRAM DISKのウィンドウが現れます。こちらのアドレスには 不用意にデータを書き込まないようご注意ください。
このように拡張ROMエリアに広範囲にPC34のメモリが出現します。他のブートROMと 併用することが難しくなるという点に留意しておいてください。またEMM386など 仮想86モードのUMBエリアを確保することもできなくなります。
ノーマルモード専用です。ハイレゾリューションモードでは使用できません。 ハイレゾモードでは16KBのウィンドウを2箇所に作ることが不可能なためです。
2回目以降の起動ではリセットでデータが消えることは通常ありません。 ROMエミュレータ、RAMDISK、それぞれ何かの拍子にデータが破損した場合は、単独で 初期化が行われます。したがって容易に消えうるものとして運用してください。 これはRAM DISK一般に言えることです。当然ながら電源を落とした場合は全てデータは 消えます。ただしPC34Rシリーズで電源アダプタで保持している場合は消去される ことはありません。
なおROMエミュレータのデータについては、ブート可能な形式のデータに限って 初期化をしないようにしています。具体的には先頭からのバイト列がCB 90 90 CB となっているものです。これ以外の形式のデータの場合は、起動時に内容を消去して しまいます。
既にあるPC34D0.EXEは PC34D0RD.SYSで運用中には実行しないで下さい。RAMDISK、 ROMエミュレータ、ともにデータが消えてしまいます。
PCIバス搭載機では一般にCバスのメモリ(DRAM)ボードがデフォル設定では使用でき なくなっています。このモードを変更するには、[ESC][HELP][5]を同時押しした状態で 電源投入またはリセットボタンによる起動を一度行って下さい。ただしソフトウェア DIPスイッチがなにかの拍子に初期化してしまった場合は、この処置を行う必要が あることを覚えておいてください。
ソースプログラムはこちらにあります。
このプログラムを使用して RAMDISKのデータに破損が起こったとしても、作者は 責任を負いません。一応の動作チェックをしてありますが、RAMDISKのデータは 一般的に消えうるものだということをご承知置きください。
2026.5.2 まりも