バレンタインってなんなんですか〜!!!!!!(叫)
イギリス軍の歩兵戦車なら知っ・・・・・・・(へぶしっ!!)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あははははははははははははははははははははははははは!!!
何言ってるのかな?・・・かな?
え〜2月14日は本命どころか義理すらももらえない
しがないサラリーマン似非中途半端ミリオタはレナが
始末いたしましたので。
とりあえず皆様こちらをご覧(?)くださいませ。
なお、祭囃し編〜「礼」のネタバレも一部含みます
未プレイの方はご遠慮くださいませ・・・・・・・・・・・・
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〜存在の証明〜
昭和「59」年2月。××県雛見沢村・・・・・
山間に位置するこの村は、場所が場所だけにかなりの積雪量となる。
そうなると皆の悩みは
「除雪」
「は〜積もりましたねえ・・・・」
「そうですねえ。さっき役所の重機が片付けたと思ったらこれですか・・・・」
入江診療所の前に2つの人影。入江と富竹。あたりを見ながら言った。
「どうします?雪、止みそうにもないですし・・・・」
「これじゃあ車も入ってこれないし・・・どうしましょうか?」
2人がお互いを見合いながら言った。
「どうしましょうか・・・って・・・とにかく片付けるしかないですね」
覚悟したかのように入江が言う。
「あ、じゃあ僕も手伝いますよ」
「そりゃ悪いですよ〜。富竹さんはスタッフではないですし・・・」
「鷹野さんがお世話になっている、せめてものお礼ですよ」
しかし、入江は知っていた。富竹が鷹野の監視であることを・・・・・・。
が、あえて知らない振りをする。2人がどんな関係になっているか、うすうす
感じているから。監視任務のために東京と雛見沢を往復する生活。
雛見沢では以前より村内を出歩く回数はぐっと減り、代わりに所内にいる時間
すなわち鷹野と一緒にいる時間が増えた。しかし、それは監視というよりは・・。
「入江さん・・・・?どうしました?」
富竹の声に入江が我に返る。
「ん?・・・あ、ああ、ちょっと考え事を」
「そうですか」
「さてと、始めましょうかね〜」
入江が言った。
「ええ。あ、じゃあ、奥の倉庫からスコップとか持ってきます。
「あ、僕も手伝いますよ。一人じゃそんなに持てないですからね」
「助かります」
2人はそれぞれコートやら防寒着を羽織り、降りしきる雪の中を倉庫へと向かう。
その道中、富竹が窓を見る。そこには一人の人影が・・・・よく見ると、鷹野だ。
富竹がそれを見て微笑みながら手を振る。鷹野もそれに答えるかのように手を振る。
その様子を見て、入江が確信する。
(やっぱりこの2人・・・・・・・・・・)
倉庫の鍵を開け、中へ入る。そこには多種雑多な道具。そこにそれはあった。
「お、あったあった。はいスコップ。それと・・・・・・」
「はい」
それぞれ道具を持ち、外に出る。
「じゃあ、始めますよ〜?」
入江が張り切ったように言う。幹線道路は除雪が終わっていた、さっき、重機の轟音が
聞こえたのはこれだったのか?
「あ、あと、車」
富竹が気が付いたように言った。
「そういえば・・・・」
除雪のほかに診療所の車の発掘・・・・・これはかなりの重労働だぞ?2人は思った。
しばらくして・・・・・
「ぜえぜえぜえ・・・・と、富竹さん・・・・タフですねえ。あれだけ動いたのに息あまり
乱れてない・・・・さすが元教官、鍛え方が違う・・・・・」
「教官ってのはよしてほしいですねえ。でもさすがの僕も今回は・・・・ふう」
玄関のベンチに2人が並んで座っている。雪は小降りにはなったものの止む気配は無かった。
中はいつに無く静かだ・・・・雪の降りしきる静かな音が聞こえそうだ。患者もこんな日は
来るはずも無い。
「開店休業状態ですね」
自嘲したように入江が言った。
「ははは・・・・そうですね」
富竹が言った
「あ、明日って14日ですよね」
思い出したかのように入江が言った。
「そうですよね。何かありましたっけ?」
「はあ〜・・・・・・・・・・・・・・・・」
入江がちょっとがっくりした感じでため息をついた。
「どうしました?」
「い、いや?何でもないです・・・」
「なんてね。何を言いたいのか解りますよ?」
「あはははは・・・・そうですか」
「そういや、明日、詩音ちゃん来たりして。チョコ持って」
「はははは・・・そうですね!。詩音さん間違いなく来ますよ!」
「それで、悟史君の容態は?」
「もちろん、快方に向かってますよ。脳波も相当良くなっていますし、詩音さんの呼びかけ
にも反応するようになりました」
「それは良かった・・・・で・・・・・・」
入江は富竹が何を言いたいのかわかっていた。
「対処の早かったおかげで日常生活に支障の無い所まで来ていますが、ただ、油断はできません」
「で、完治はいつ・・・・?」
「はっきり申し上げて、いつになるかわかりません。しかし、全く直らないともいえません。
ここに来てようやく進行が止まりました。もう少しで快方に向かうかもしれません。ま、完治する
まで努力しますよ」
「そうですか・・・・・・・・お願いします・・・・・」
「そんな所で何してるんですか?」
鷹野が2人の所へやってくる。
「あ、ちょっと休憩・・・・・」
「そう、ちょっとね」
「ふふふ・・・2人とも若くないんだからそう無理しちゃ駄目よ?」
「はい・・・・」2人がうなだれるように言った
「聞きましたか?・・・・・・」
「はい・・・・・・・・・・・」
「若くないんだって・・・・はあ・・・・がくっ」×2
2人は同時にそう言って、同じ様にうなだれる。
「ははは・・・・あ、入江所長?お願いがあるんですけど・・・聞いてくださる?」
「え?僕に?」
「ええ。興宮で大丈夫だと思うんですけど、ここに書いてあるものを買ってきてほしいんです」
と、言うと、鷹野がメモを手渡した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・!?こ、これは・・・・・・・!?」
「あと、台所も借りたいんですけど?」
「ええ!もちろん!!!お好きな様にお使いください!!!」
「ありがとう御座います」
「それと、ちょっと相談したいことが・・・」
その2人のやり取りをやや怪訝そうに見る富竹だった。
午後も雪は降りやまず、結局診療所は、その日開店休業状態となった。
「じゃあ、また、明日」
「ええ。雪は止みましたが、とりあえず気をつけてください」
富竹が定宿へと帰っていった。入江が富竹を見送り、姿が見えなくなるのを確認すると
中にいる鷹野に合図を送る。
「OK!思う存分やってください!。ただし、大きい物音は立てないこと。悟史君が起きてしまうと
厄介です」
「はい。大丈夫です。じゃあ始めます・・・・・」
(次の日・・あうあう・・・2月14日。とうとうですよ。とうとうこの日なのですよ・・・)
「・・・・・・・」
2人が外を見て絶句する。一晩でここまで積もるとは・・・・・・
「見事に積もりましたねえ。トータルでどのぐらい積もってるんでしょうかねえ」
「さあ・・・・・ま、まあ昨日と同じようにやりますかね・・・・」
確かに、帰る頃は雪が止んでいたのだが・・・・?唯一の救いは朝から快晴だと言う事か。
だが、早くしないと昨日開店休業状態だったため、今日患者が殺到するかもしれないのだ。
2人とも昨日と同じように作業を進める。
富竹が外から窓越しの人影を見る。鷹野だ。しかし今日は何か考え事をしているような顔をしていた。
「どうしたんだろうか・・・・・?」
富竹が手を振る。しかし、鷹野はそれを見ると奥に引っ込んでしまった。
(どうしたんだろう・・・・?)
作業を終え、正面玄関のベンチに2人が座る。
「はあ・・・・・こう連日だと・・・・・・・・・・・・」
「そう・・・・ですねえ・・・・・・」
「お二人さんともお疲れ様ですね」
鷹野が両手に一つずつカップを持ち、2人の元へやってくる。カップからは暖かい湯気が立っている
「今日は朝から寒いから・・・はい。これ」
「あ、どうも・・・」
「ありがとう」
そのカップにはココアだろうか・・・・?何か入っている。
「あ・・・・・」
入江があることに気が付く
(うちのココアって確か切らしてたんだっけ・・・・・?じゃあ・・ひょっとするとこれは!?)
思わず視線が鷹野のほうへ向かう。その顔は先ほどの表情のままだった。
「ふ〜疲れているときって何で甘いものがほしいんだろうねえ」
富竹がのんきに言った。それを見て、入江が・・・・
「・・・・・・・っ!!・・・・く・・・・・・・・」
何か言いたげだったが、言葉が出ない。カップの中身を一気に飲み干し、
「あ・・・・・・悟史君を見てきます!!」
入江が席を外す。富竹の隣に鷹野が座る。
しばらくの沈黙。
「・・・・・銀世界ってこのことを言うのかしらね・・・・」
「そうだね。何もかも白い・・・・」
「すべてを白にしてしまう。色の付くもの何もかも・・・・」
「ああ」
「すべての罪も・・・こんな風に白くできたら・・・・・・」
「・・・・!?」
「もうここに来てから半年以上もなるけど・・・」
「あ〜7、8、9・・・・・・8ヶ月になるのか」
「・・・・・ジロウさん・・・・・・」
「どうしたんだい?」
「改めて聞くけど・・・・・?私、本当にこの世界にいていいのかしら?」
「う〜ん・・・・・じゃあさ、今までの8ヶ月は、君にとってなんだったんだい?」
「え?」
「もうとっくの昔に答えは出てるじゃないか。もし、この世界にいて駄目ってことだったら
とっくの昔に君はもうこの世の人じゃないのかもしれない」
「あ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それに、いいよって言ったのは何処の誰だったっけ」
富竹が鷹野から視線を外し、外を見ながら言った。
「え・・・・・・」
「ま、そういうことさ」
「・・・・・ありがとう・・・・・・」
「何、別に礼を言われることは無いよ」
「・・・・・・で、これ」
鷹野は懐から小箱を取り出した。リボンが巻かれている。
「あ・・え・・くれるの?僕に?・・・ありがとう・・・」
富竹は突然のことに慌てる。
「今までのお礼に、・・・・それと・・・・今の私の気持ちです。本当はもっともっともっと大きい
のを作ったんだけど、ジロウさんたちが外で寒そうに仕事してたから、一旦溶かしてホットチョコ
レートにしちゃった。で、残りで作ったのがこれなの。ごめんなさいね。こんなに小さくなっちゃった」
「・・・・あけていい?・・・・」
「ええ、いいわよ」
そこには小さなハート型のチョコレートが。何個か入っていた。
「昨日、入江さんに頼んだのって、チョコレートの材料だったの。ジロウさんを驚かせようとして・・」
「ははははは・・・・・・そうだったのかい?」
といって、一口放り込もうとしたとき。
「ちょっと待って。それ、私にくださらない?」
「は?何でだい?」
というと、鷹野にチョコを手渡す。そして・・・・・
「はい。どうぞ」
といって、富竹の口元に近づける。当の本人もそれに気付いたらしく、鷹野の指先にはさまれたチョコを
直接(!!!)口に入れる
「どう?」
「ああ、おいしいよ」
「よかった・・・ジロウさんのお口に合うか心配だったから」
「そうか・・・君の作るものなら何でも・・・・・」
物陰に、人影2つ。
「監督ぅ、こんなんでいいんですかね〜?何だか物凄くベタ〜って展開な気がしますけど〜!?」
「ま、万事、結果オーライってことで」
物陰に隠れて一部始終を見ていたのは入江と詩音。詩音なんざ正面玄関から堂々と入ろうとしたら例の2人が
ああいう様だったので、裏口からこっそり入ったのだ。入江が物陰からこっそり何かを見ていたのを発見して
何事かと見てみたら・・・・・と言う訳。
「・・・・・・・・」
「どうしたんですか?」
「・・・・・・・・・・私も・・・悟史くんと・・・・・・・」
「もうしばらくの辛抱ですよ。確実に快方に向かっているんですから、いずれそのうちに」
「はい・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、ところでその手に持っているのは?」
入江が詩音が手に持っている箱を見ると笑いながら言った。
「あ・・・え・・・・いや・・・そ、その・・・あはは!やだなあ監督ったらぁ!!もう・・・」
「彼の所に行ってあげてください。それ、枕元に置いて来ればいいじゃないですか?きっと彼も喜ぶかも
しれませんよ?」
「わ・・・・わかりました」
詩音が悟史のいる病室へと駆けていった。
「詩音さん!」
「はい?」
「廊下は走らない!」
「は〜い、すいませ〜ん」
そういうと時計を見た。
「(そろそろ診療所を開ける時間だ・・・・。あ、患者が来・・・・・あ〜!!よりによってこんな時に!!)」
思わず入江が頭を抱える。
その人影が玄関のドアを開ける!!2人を見た圭一が!
「あれ?・・・・富竹さ・・・あ〜!!!」
そう、「あの」連中なんです。何故かいるんです。さっきの瞬間を目撃されましたのです!!!!
何故でしょう!!!?
「ととととと富竹さんと鷹野さんが〜はぅ〜・・・」
「くっくっくっ・・・・おじさまもやるときゃやるんだねえ・・・・あ、やば!!レナ!?」
魅音がレナにアイコンタクトをする。そして、レナと魅音がそれぞれ梨花と沙都子の目を押さえる。
小さい子には刺激が強いかと思ったようだ。
そして、そのまま診察室へと連れて行く。
「み〜・・・・何事なのですか・・・・」
「説明してくださいまし〜」
「いいの!子供には関係ないの!!あ、ほら〜こっちだってば!!」
5人が診療所の奥へと消えていく。
その様子を見た2人は、思わず顔を見合わせると互いに笑った。
そして、富竹は思った。
この幸せな時間が永遠に続くようにと。
〜終〜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すんません。
今回はものすごくベタになってしまいました。
それと、タイトル。本編とほとんど関係の無い物になってしまいましたね。
それで、致命的なミス
「登場人物の描写ができていない」
とにかく精進です。
感想とかいただけると、うれしさのあまり飛び上がって宇宙の果てまで
飛んでいくかもしれません・・・。
戻ります?