
KEITH JARRETT
KEITHといえども人の子だった
"SOMEWHERE BEFORE"
KEITH JARRETT(p), CHARLIE HADEN(b), PAUL MOTIAN(ds),
1968年8月 ライヴ録音 (ATLANTIC MASTERS 8122765962)
僕は昔、このレコードをほとんど聴いたことがない
復刻盤で格安価格なので買ってみた
この次にKEITHの最新盤を掲載予定なので、ちょっと比較してみようと思った
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1968年というと今から38年も前になる。当時、僕は学生で、丁度、ジャズに興味が湧き出した頃だ。同じこの年にCHICK COREAの"NOW HE SINGS, NOW HE SOBS"(JAZZ批評 1.)が発売になった。僕はこのアルバムに度肝を抜かれた。もう、この時代はCOREAに心奪われていた時代であるから、KEITH
JARRETTは歯牙にもかけることがなかった。だから、このアルバムを聴いたという記憶がほとんどない。あっても、記憶のかけらにも残っていない。こういう状況は1983年のJARRETTの"STANDARDS"まで続くのである。
今日、KEITHのカーネギー・ホールでのソロ・アルバムが届いた。このアルバムを聴く前に古き時代のKEITHを聴いてみようと思った。丁度、1250円という格安価格で店頭に並んでいたので購入する気になった。3枚買うと20%オフで一枚あたり1000円と謳っていたが、その誘惑には惑わされない。3000円出費するところを1250円で済んだわけだし、やはり、欲しい物だけを購入するというのが正解なようだ。その分は新譜の欲しいアルバムに投資した。次回以降、それらのアルバムを紹介して行きたいと思う。
翻って、このアルバムであるが、確かにこれでは記憶の片隅にも残らないなと感じた。あれやこれやのてんこ盛りで、正直言って、最後まで聴き通すのが辛い。KEITHにもこんな時代があったのだ!COREAが「早熟型」とすると、KEITHは「大器晩成型」だ。年を重ねるごとに、音楽に対する真摯な姿勢や円熟度を増してきたように思う。この点はCOREAとは対照的だ。
�@"MY BACK PAGES" BOB DYLANの曲だという。そう言えば、どこかで聴いたことがあるような?
�A"PRETTY BALLARD" 曲名通り。
�B"MOVING SOON" フリーというべきか、アヴァンギャルドというべきか。
�C"SOMEWHERE BEFORE" 一転して、のんきそうな演奏。何故か、ベースのHADENと噛み合わない。
�D"NEW RAG" �Gがオールドでこちらがニューのラグタイムらしい。
�E"A MOMENT FOR TEARS" 美しいバラード。KEITHに一貫している美しさの原点がここにはある。
�F"POUTS' OVER" どこにでもある8ビート。
�G"DEDICATED TO YOU"
�H"OLD RAG" 賑やかなラグタイム。いやいや、色々やってくれます。
今でこそ、ジャズ界の第一人者と呼ばれるまでになったKEITHだが、38年前のこのアルバムは平凡なアルバムと言わざるを得ない。誰しもが通る道〜試行錯誤の道〜を経て、今日に至ったのだということを痛感させられる。KEITHといえども人の子だった。 (2006.10.01)
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