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	千曲川旅情の歌 2		 				  | 									
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昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ この命なにをあくせく 明日をのみ思ひわづらふ いくたびか栄枯の夢の 消え残る谷に下りて 河波のいざよふ見れば 砂まじり水巻き帰る 鳴呼古城なにをか語り 岸の波なにをか答ふ 過し世を静かに思へ 百年もきのふのごとし 千曲川 柳霞みて 春浅く水流れたり ただひとり岩をめぐりて この岸に愁を繋ぐ  | 																
    																
																
																
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( 2017.07.22 藤井宏行 )