An den Schlaf Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier |
眠りに メーリケ歌曲集 |
Somne levis! quanquam certissima mortis imago, Consortem cupio te tamen esse tori. Alma quis,optata,veni! nam sic sine vita Vivere,quam suave est,sic sine morte mori! Meibom Schlaf! süßer Schlaf! obwohl dem Tod wie du nichts gleicht, Auf diesem Lager doch willkommen heiß' ich dich! Denn ohne Leben so,wie lieblich lebt es sich! So weit vom Sterben,ach,wie stirbt es sich so leicht! |
Somne levis! quanquam certissima mortis imago, Consortem cupio te tamen esse tori. Alma quis, optata, veni! nam sic sine vita Vivere, quam suave est, sic sine morte mori! Meibom 眠りよ! 甘い眠りよ! おまえほどに死に似たものもないが わたしはこの床に喜んでおまえを迎えよう! 生を忘れている時、生はなんと心地よいことか! 死の恐れから逃れている時、ああ、死はなんとたやすいことか! |
○フィッシャー=ディースカウ&バレンボイム(グラモフォン)
○白井光子&シャローン=ベルリン放送響(カプリッチョ)
死と眠りの結びつきはヴォルフの好んだ題材。この詩にも霊感に満ちた素晴らしい付曲がなされている。
演奏は毎度おなじみF=D大先生と白井光子様。白井光子のは珍しいオケ版だが、ピアノ伴奏のCDもほしい所。はやくでないかなあ。昨年の王子ホールのリサイタルでアンコールに歌っていたが実に見事だった。あのオール・ヴォルフ・リサイタル、NHKが収録したのに抜粋でしか放送していない。妙な編集をしないでリサイタルの全てを放送して欲しい! 歌手は曲の順番をよく考えてプログラムを組むのだから。
(甲斐貴也)'98.6/14
初期の作品の改訂です。この詩は17世紀ドイツの医師メイボンによるラテン語の詩が原詩とされ、メーリケの詩集にはそれも掲載されています。改訂にあたり、ドイツ語のメーリケ詩集(独Insel社)のレイアウトを参考に原詩の四行詩形を再現しました。
( 2003.9.9 甲斐貴也 )