Who is Silvia? Op.30-1 Four Shakespeare Songs |
シルヴィアって誰だ 4つのシェイクスピアの歌 |
Who is Silvia? what is she, That all our swains commend her? Holy, fair and wise is she; The heavens such grace did lend her, That she might admired be. Is she kind as she is fair? For beauty lives with kindness. Love doth to her eyes repair, To help him of his blindness, And being helped, inhabits there. Then to Silvia let us sing, That Silvia is excelling; She excels each mortal thing Upon the dull earth dwelling; To her let us garlands bring. |
シルヴィアって誰だ? どんな人だ みんなが褒めたたえる彼女って? 清く、美しく、賢いのが彼女さ 天が彼女にそれらすべてを与えてくれた だからみんなが憧れるんだ きれいなだけでなく優しいのかい? 美しさが優しさと同居しているから 愛の神が彼女の瞳へとやってくるのさ 見えない目を癒そうとして それで治っても、そのままそこに居ついてしまうほどだ だからシルヴィアに歌を捧げよう 彼女は素晴らしい人だと 彼女は誰よりも優れている この地上に住んでいる誰よりも さあ彼女に花束を捧げようよ |
シューベルトが作曲したドイツ語の歌詞の「シルヴィアに」という歌曲が有名ですが、元はシェイクスピアの喜劇「ヴェローナのニ紳士」の第4幕第2場、横恋慕のために親友を裏切ったプローテュースが、その恋する大公の娘シルヴィアを堕とそうと仕掛ける罠で歌われる歌です。以前フィンジが作曲したものをご紹介しております。
歌われるシチュエーションがシチュエーションなだけにユーモラスな表情の歌曲が多いですが、クィルターの付けた曲は流麗に美しく、惚れ惚れするようなセレナーデになっています。
( 2014.11.07 藤井宏行 )