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	夜霧		 				  歌曲集「啄木に寄せて歌える」  | 									
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気がつけば しっとりと夜霧下りて居り ながくも街をさまよへるかな  | 																
    																
																
																
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これも「たわむれに」と同じで私のこの啄木の歌に対する解釈と違うのですが、爽やかで明るいメロディを越谷はつけています。冒頭のピアノのアルペジオなど堂々と華やかで、とても夜霧の中を放浪している感じがしないのですが、そういう解釈をした作曲家にはとても興味が湧いてきます。
「一握の砂」より、北海道の放浪の後、東京に出てきてからの生活を描いた最後のセクション「手套を脱ぐ時」の中の歌です。	
( 2014.10.25 藤井宏行 )