U vrat obiteli svjatoj Op.27-3 Shest' romansov |
聖なる僧院の門の脇に 6つのロマンス |
U vrat obiteli svjatoj Stojal prosjashchij podajan’ja, Bednjak issokhshij,chut’ zhivoj Ot glada,zhazhdy i stradan’ja. Kuska lish’ khleba on prosil, I vzor javljal zhivuju muku, I kto-to kamen’ polozhil V ego protjanutuju ruku. Tak ja molil tvoej ljubvi S slezami gor’kimi,s toskoju; Tak chuvstva luchshie moi Obmanuty navek toboju! |
聖なる僧院の門の脇に あわれな乞食が立っていた あわれにも青ざめ 辛うじて生きていた 飢えと、渇きと、苦しみで ほんのパンのひとかけらを乞うていた その目には生きる苦痛があった そのときだれかが小石を置いた 伸ばした彼の手のひらに そんな風にぼくも君の愛を乞うていた 苦い涙と共に、渇望と共に そんな風にぼくのたいせつな気持ちは 永遠にあざむかれていたんだ 君に! |
たくさんの歌曲を書いたキュイにもおよそ10曲ほどレールモントフの詩につけた歌曲があるようですが、そのいずれもが今や取り上げられることもないようです。この曲だけはなぜかYoutubeのIgor Dorodnovという人のサイトでアップされているのを見つけ耳にすることができましたのでアップします。この詩では若き日のラフマニノフが書いた歌曲が有名でしょうか。あれほどロマンティックではありませんが、逆にこの詩の情感にぴったりなのはこのキュイの歌曲の方のような気もします。作品27 6つのロマンスの第3曲です。
( 2014.09.12 藤井宏行 )