L'éveil de pâques |
復活祭の朝 |
Les vieilles mains d'argent des coutumes locales Et carillons et bruit de fête à pleins bourdons Tendent soudain les longs et torpides cordons A l'horloge de mes douleurs maniacales. Le sonnant cuivre clair de musiques pascales Couvre les voix et les sanglots des abandons; Et me voici: le radieux vers des pardons Ardents et purs,ainsi que des lueurs focales. Des Christs passent dans l'air et font leur charité; Et je suis bon et net et droit par volonté, Bien que le vieux péché gèle toujours mon âme. Je sens mon coeur tiédir,sous leurs beaux doigts de flamme, Posés sur mon désir d'être,malgré l'hiver, L'herbe neuve qui brille au vent acide et vert. |
地元の慣習の古い銀の熊手や カリヨン そしてクマンバチの群れのような祭の喧騒が 突然長い 無気力な紐を垂らしてきたのだ 私のマニアックな苦悩の大時計の上に イースターの音楽の明るく澄んだブラスの響きは 見捨てられた者たちの声やすすり泣きを覆ってしまう そして私はここだ:赦しのための輝かしい詩は 情熱的にして純粋 ちょうど焦点の合った光源のような 救世主たちは空を行き交い 彼らの慈悲を与える そして私は善良で清廉で実直だ 意志の力によって 確かに古い罪は私の魂を凍らせてはいるが 私は心に暖かさを感じる 彼らの美しい炎の指の下で 指は私の願いを押してくれる たとえ冬であっても 酸っぱい緑の風の中で輝いている新しい草でありたいという |
ヴェルハーレンはフランスの詩人の中でもかなり重要な人のようですが、意外とその詩は歌曲にはなっていないようです。このセブラックのものはそのかなり珍しいもののひとつでしょうか。これも印象派風のとても繊細で美しいメロディの佳曲だと思います。冒頭の重々しいピアノが、やがて柔和な表情を見せて美しいメロディの歌と溶け合ってゆく、まさに復活祭の喜びを(詩はあんまり喜んでいないようですが)敬虔に紡ぎ出しているようです。
( 2012.04.08 藤井宏行 )