An die Hoffnung Op.32 |
希望に寄せて |
Die du so gern in heil'gen Nächten feierst Und sanft und weich den Gram verschleierst, Der eine zarte Seele quält, O Hoffnung! Laß,durch dich empor gehoben, Den Dulder ahnen,daß dort oben Ein Engel seine Tränen zählt! Wenn,längst verhallt,geliebte Stimmen schweigen; Wenn unter ausgestorb'nen Zweigen Verödet die Erinn'rung sitzt: Dann nahe dich,wo dein Verlaßner trauert Und,von der Mitternacht umschauert, Sich auf versunk'ne Urnen stützt. Und blickt er auf,das Schicksal anzuklagen, Wenn scheidend über seinen Tagen Die letzten Strahlen untergehn: Dann laß' ihn um den Rand des Erdentraumes Das Leuchten eines Wolkensaumes Von einer nahen Sonne seh'n! |
お前は聖なる毎夜を喜んで祝い 穏やかに優しく悲しみを癒すのだ 繊細な魂を痛めつける悲しみを おお希望よ!お前によって高みへと導き この苦しむ者にも感じさせてくれ、その場所で ひとりの天使がその涙を流しているのを! ゆっくりと消え去って、愛しい声もずっと押し黙ったとき 枯れてしまった枝の下に 打ち捨てられた思い出が残っているとき お前の近くに、お前の大切な人が悲しんでいるところに そして真夜中にあたりを見回しているところに 沈み行くつぼの上に自らを支えている それから見つめるのだ、運命を嘆きつつ その日々に別れを告げようと 最後の光が沈んでゆくときに この地上の夢の果ての 雲をふちどる光が 近くにある太陽より発せられるのを見せるのだ |
ベートーヴェンは同じ詩にのちの1815年に別のメロディをつけており、作品94として出版されています。こちらは1805年の作。なお詩の第1スタンザは作曲の際に省略されています。作品94の方では省略されておりませんので原詩はそちらもご参照ください。
( 2011.12.02 藤井宏行 )