Er ist gekommen in Sturm und Regen Op.12-1 Liebesfrühling |
あの人はやってきます 嵐と雨の中を 愛の春 |
Er ist gekommen in Sturm und Regen, Ihm schlug beklommen mein Herz entgegen. Wie konnt' ich ahnen,daß seine Bahnen Sich einen sollten meinen Wegen. Er ist gekommen in Sturm und Regen, Er hat genommen mein Herz verwegen. Nahm er das meine? Nahm ich das seine? Die beiden kamen sich entgegen. Er ist gekommen in Sturm und Regen, Nun ist gekommen des Frühlings Segen. Der Freund zieht weiter,ich seh' es heiter, Denn er bleibt mein auf allen Wegen. |
あの人はやってきます 嵐と雨の中を あの人のせいで不安にときめく私の心 どうやって予感ができるというのでしょう、あの人の行く道が 私の道と一緒になるかどうかなど あの人はやってきます 嵐と雨の中を あの人は大胆に私の心を奪ってしまいました あの人が私の心を奪ったの?それとも私があの人の心を? ふたつの心は互いに近づいていきました あの人はやってきます 嵐と雨の中を 今 春の祝福がやってきました 私の愛しい友は遠くへ去り、私はそれを晴れやかに見送りました なぜならあらゆる道の上であの人は私のものなのですから |
作品番号12で、3つの歌曲からなっておりますが、これはすべて夫ロベルトの作品番号37の「愛の春」の中に織り込まれている作品で、こちらの最初の曲が作品37の第2曲目、2曲目は第4曲目に、そして最後の曲が第11曲目にそれぞれ相当します。
ロベルトとの共作の作品37で、早速第2曲目に出てくるのもなかなか微笑ましいところもありますが、音楽はなかなかに気合が入っており聴きごたえ十分です。激しい嵐を思わせるピアノ伴奏は夫ロベルトのピアノ曲を思わせる印象的なメロディで、この憧れに満ちた美しい歌を彩ります。
( 2011.01.02 藤井宏行 )