Dumka |
ドゥムカ |
Mgła mi do oczu zawiewa z łona, W prawo i wlewo ćmi naokoło; Dumka na ustach brząknie i skona! Niemo,och! niemo,bo niewesoło. Kochać i śpiewać było by błogo! W cudzej tu pustce śniłbym jak w domu: Kochać,o,kochać! i nie ma kogo! Śpiewać,o,śpiewać! I nie ma komu! |
霧は私の目の中へただよう 胸の中より 右も左も まわりは暗くなってゆく ドゥムカが口より湧き出で そして消えてゆく! 静かだ、ああ静かだ、寂しさのゆえに 愛し 歌うことこそ幸せなのだ! この異郷の地で 私は故郷にいるような夢を見る 愛するのだ、おお愛する! だが誰もいない! 歌うのだ、おお歌う! だが誰もいない! |
1840年の作品ですが、同じ詩は後の1845年に「何もないのだ 私の求めるものが Nie ma czego trzeba」として再び作曲されています。メロディも良く似ており、この曲の下書きと言っても良いかもしれません。
17の歌曲集が編纂されたあとで発見されたため、この歌曲集とは別枠扱いですが、もしその前に見つかっていたとしても果たして歌曲集に入れられたかは微妙なところ。なお原詩の4節のうち、この曲では1・3節のみに曲が付けられています。
( 2010.09.26 藤井宏行 )