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Schneeglöckchen   Op.79-26  
  Liederalbum für die Jugend
雪の鈴花  
     若者のための歌のアルバム

詩: リュッケルト (Friedrich Rückert,1788-1866) ドイツ
      Schneeglöckchen

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Der Schnee,der gestern noch in Flöckchen
Vom Himmel fiel,
Hängt nun geronnen heut als Glöckchen
Am zarten Stiel.
Schneeglöckchen läutet,was bedeutet’s
Im stillen Hain?
O komm geschwind! Im Haine läutet’s
Den Frühling ein.
O kommt,ihr Blätter,Blüt’ und Blume,
Die ihr noch träumt,
All zu des Frühlings Heiligtume!
Kommt ungesäumt!

雪は、昨日はまだ粉となって
空から降ってきていたが
今は固まって まるで鈴のようにぶら下がっている
しなやかな茎に
雪の鈴は鳴る、何のために
この静かな林の中で?
おお急いでおいでよ!林の中で鈴は鳴ってるよ
春を呼んでるんだ
おお出ておいでよ、葉っぱも花も
まだ夢をみてる君たちみんな
みんなこの春の聖地へと!
おいでよ ぐずぐずしないで!


シューマンにとっては特別な意味を持つ詩人リュッケルトですから、この多様な詩人の多様な作品からなる歌曲集にはもっとたくさん顔を出しているような印象がありましたが、見るとなんとこの1曲だけなのです。とは言いながらこの曲、シューマンの繊細可憐なメロディーもあって、歌曲集を離れて単独でよく取り上げられる人気の曲となっています。
Schneeglöckchenというのはスズランのような真っ白な花で、「まつゆきそう」という名前がついていますことから、この曲のタイトルを「まつゆきそう」としているものもありますが、ここでは雪そのものがまつゆきそうのような姿になって、春を伝えるためにその花顎の鈴を鳴らしているという情景ですから、Schneeglöckchenの直訳である「雪の鈴」とでもすべきところでしょう。迷った末に「花」を付け加えて「雪の鈴花」としました。「すずはな」と読むか「すずか」と読むかはお任せします。

( 2010.09.25 藤井宏行 )


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