Trost im Unglück Des Knaben Wunderhorn |
不幸中の慰め 子供の不思議な角笛 |
Husar: Wohlan! Die Zeit ist kommen! Mein Pferd,das muß gesattelt sein! Ich hab' mir's vorgenommen, geritten muß es sein! Geh' du nur hin! Ich hab' mein Teil! Ich lieb' dich nur aus Narretei! Ohn' dich kann ich wohl leben,ja leben! Ohn' dich kann ich wohl sein! So setz' ich mich auf's Pferdchen, und trink' ein Gläschen kühlen Wein, und schwör's bei meinem Bärtchen: dir ewig treu zu sein! Mädchen: Du glaubst,du bist der Schönste wohl auf der ganzen weiten Welt, und auch der Angenehmste! Ist aber weit,weit gefehlt! In meines Vaters Garten wächst eine Blume drin: so lang' will ich noch warten, bis die noch größer ist. Und geh' du nur hin! Ich hab' mein Teil! Ich lieb' dich nur aus Narretei! Ohn' dich kann ich wohl leben, ohn' dich kann ich wohl sein! Beide: Du denkst,ich werd' dich nehmen! Das hab' ich lang' noch nicht im Sinn! Ich muß mich deiner schämen, Ich muß mich deiner schämen, wenn ich in Gesellschaft bin! |
軽騎兵 さてと!時間になった! 俺の馬にも、鞍を置かにゃならん! 俺はもう心に決めたのさ 馬に乗って行かなきゃならん! 行っちまえ さあお前! 俺もひどい目に遭ったぜ! 俺はお前をただ勘違いで愛してたってことさ! お前なしで俺は十分生きていける、そうさ生きて! お前なしでも俺は十分さ! そこで俺は馬にまたがって 冷たいワインを一杯引っかけて 誓うとしようか 俺の鬚にかけて: お前に永遠に誠実でいるよ ってな! 娘 あんた思ってるのね、自分が一番ハンサムだって この広い世界の中で一番 おまけに一番モテるだなんて だけどそれは完全に、完全に勘違いだわ! あたしの父さんの庭の中に 一本の花が生えている あたしはずっと待つんだからね その花が大きくなるまで とっとと行ってよ あんた! ほんとひどい目に遭ったわ! あたしはあんたをただ勘違いで愛してたのよ! あんたなしであたしは十分生きていけるわ! あんたなしでもあたし十分よ! 二人 あんた(お前)は思ってる、あたし(俺)があんた(お前)を選ぶだろうと! そんなことあたし(俺ぁ) 頭の中に浮かんだこともない! あたし(俺ぁ) きっとあんた(お前)が恥ずかしくなる あたし(俺ぁ) きっとあんた(お前)が恥ずかしくなる 他とのお付き合いのときに絶対! |
前の曲に引き続き男と女の会話ですが、こちらは別れの修羅場ということもあるのでしょう、思い切り芝居がかって、まるで舞台の上のよう。当時のウインナ・オペレッタの味わいも醸し出しつつ(フランツ・レハールの代表作「メリー・ウィドウ」の軽騎兵のデュエットを連想してしまいました)、何ともユーモラスに歌われます。
(2010.07.11) 訳詞改訂 2012.08.13
この曲には新全集と他の版との差はないようです。ざっと見た感じでも見つかりませんでした。いくつか誤訳やニュアンスがよろしくない部分について改訂を再度致しました。
( 2012.08.31 藤井宏行 )