Ablösung im Sommer Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit |
夏に交代 若き日の歌 第三集 |
Kuckuck hat sich zu Tode gefallen An einer grünen Weiden! Kukuk ist tot! Kukuk ist tot Hat sich zu Tod' gefallen! Wer soll uns jetzt den Sommer lang Die Zeit und Weil vertreiben? Ei,das soll tun Frau Nachtigall, Die sitzt auf grünem Zweige; Die kleine,feine Nachtigall, Die liebe,süße Nachtigall! Sie singt und springt,ist allzeit froh, Wenn andre Vögel schweigen. Wir warten auf Frau Nachtigall, Die wohnt im grünen Hage, Und wenn der Kukuk zu Ende ist, Dann fängt sie an zu schlagen! |
カッコウが死んで落っこちちゃった 緑の柳のとこ! カッコウが死んじゃった!カッコウが死んじゃった 死んで落っこちちゃった いったい誰がこの夏の間じゅう 時間つぶしをさせてくれるっていうの? おい、それはナイチンゲール夫人しかないよ 緑の小枝の上に止まっている あの小さな、かわいいナイチンゲールさ あの愛らしい、やさしいナイチンゲールさ! 彼女は歌うし跳ね回る、いつも幸せそうに 他の鳥が黙ってしまっているときでも ぼくらはナイチンゲール夫人を待っている 緑の茂みに住んでいる彼女を こうしてカッコウが最期を迎えると 彼女が鳴きはじめるのさ! |
マーラーが偏愛したとさえ言っても良いであろうカッコウの歌声を織り込んだ、大変に印象的なメロディの曲です。マーラー自身も気に入ったのか後に交響曲第3番の第3楽章の主題として転用をしています。夏の森の情景描写でしょうか。木管のアンサンブルが美しい響きです。
ヨーロッパではカッコウといえば春の鳥で、ナイチンゲールは初夏の鳥ということで、日本でいえばウグイスからホトトギスへの交代といったイメージでしょうか。ナイチンゲールを夫人としてたてまつるのも比較的良く見かける擬人化です。
( 2010.06.17 藤井宏行 )