Klage Op.105-3 Fünf Lieder |
嘆き 5つの歌曲 |
Feins Liebchen,trau du nicht, Daß er dein Herz nicht bricht! Schön Worte will er geben, Es kostet dein jung Leben, Glaubs sicherlich,glaubs sicherlich! Ich werde nimmer froh, Denn mir ging es also: Die Blätter vom Baum gefallen Mit den schönen Worten allen, Ist Winterzeit,ist Winterzeit! Es ist jetzt Winterzeit, Die Vögelein sind weit, Die mir im Lenz gesungen, Mein Herz ist mir gesprungen Vor Liebesleid,vor Liebesleid. |
可愛いお嬢さん、信じちゃいけないよ 彼氏があんたの心を破らないなんてことを うまいことをそいつは言うだろうけれど それがあんたの若い命を台無しにするのさ そいつあ間違いないことさ! あたしにゃもう喜びはないのさ あたしにもおんなじことが起こったからね 木から葉っぱが落ちるように 甘い言葉もみんな散っちまったよ 冬がやってきたからね 今がその冬なんだよ 小鳥たちは遠くへ消えちまった 春にはあたしに歌いかけてたってのに あたしの心は破れちまったよ この愛の痛みに! |
詩は作者不詳で、これにつけたブラームスの曲も素朴さでいっぱいの民謡風です。ただペーソスにあふれた歌の部分に対してそれに掛け合うピアノがユーモアをたたえて時に明るくなってしまうのが面白いところでしょうか。フィッシャー=ディースカウなど男声でも歌われますが、ここで嘆いているのはたぶん恋に破れた先輩の女性なのでしょう。そんな感じで訳してみました。
( 2009.05.05 藤井宏行 )