Zapad gasnet v dali bledno-rozovoj Op.39-2 Chetyre romansa |
西の空は茜色に染まり 4つのロマンス |
Zapad gasnet v dali bledno-rozovoj, zvezdy nebo usejali chistoe, solovej svishchet v roshche berezovoj, i travoju zapakhlo dushistoju. Znaju,chto tebe v dumushku vkralosja, znaju serdtsa nemolchnye zhaloby, ne khochu ja,chtob ty pritvorjalasja i k ulybke sebja prinuzhdala by. Tvoe serdtse bolit bezotradnoe, v nem ne svetit zvezda ni edinaja - plach’ svobodno,moja nenagljadnaja, poka pesnja zvuchit solov’inaja, solov’inaja pesnja unylaja, chto kak zhaloba katitsja sleznaja, plach’,dusha moja,plach’,moja milaja, tebja nebo lish’ slushaet zvezdnoe! |
西の空は茜色に染まり 空には星がきらめいている ナイチンゲールが白樺の森で歌い ハーブの香りが漂う 私は知っている お前の心に忍び込んだものを 私は知っている 切れ目なく不満をもらす心を 私は望まない お前が知らぬ振りをしたり 無理に作り笑いをするようなことは お前のすさんだ心は痛む そこにはひとつとして輝いている星はない 存分に泣くがいい、私の愛しい人よ ナイチンゲールが歌っている間は ナイチンゲールの悲しげな歌は 涙ながらの訴えかけのように響く 泣け、私の魂よ、泣け、私の愛しい人よ お前の声を聞いているのはこの星空だけだから |
アレクセイ・トルストイのあざといくらいに仕組まれた別れのシチュエーションの詩に、また雄弁この上ないリムスキー=コルサコフの音楽がついて、とても印象的な歌曲が出来上がりました。音楽はそれほど濃密ではありませんが(むしろ古典的な佇まいを感じたくらいです)、味わい深い表情の歌です。ヴィシネフスカヤのEMI盤に収録されているのが容易に聴けるのではないかと思います。
( 2008.08.01 藤井宏行 )