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	貧しき贈物		 				  | 									
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詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください																
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歌謡曲の歌詞をもっぱら書いた藤浦洸に、どちらかというとオーケストラ指揮者としての印象が強い山田一雄という異色のコンビによるクリスマスを題材とした歌です。昭和29年の晩秋にNHKのラジオ歌謡で取り上げられています。まだアメリカナイズされたお祭り騒ぎのクリスマスが本格的に日本に入ってきてはいない頃でしょうか。しみじみと聖なる夜を迎える敬虔な歌に仕上がっています。それもあってか今の世には残念ながら残らない歌となってしまいました。
「今年もまた おくらん 貧しき者の しあわせを
 清き心 君に君に」
まだ高度成長前の日本、多くの人は決して豊かとは言えなかった時代の記録としてぜひ記憶に留めて置く価値はあるのではないでしょうか。経済的には貧しくとも、心の豊かさは現代よりもあったのかも知れません。
	
( 2021.10.05 藤井宏行 )