今ぞ決戦 映画「敵は幾万ありとても」 |
|
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
|
|
軍歌・戦時歌謡大全集(8)の八巻明彦氏の解説によれば、映画は戦意高揚の喜劇映画だったのだそうですが、映画のタイトルも主題歌もものものしく重たいものになりました。リリースされたSPにはこの映画の主題歌とありましたが、実際は挿入されなかったようだと同解説にもありました。「男命の 散る時は 香りゆかしき 若桜」と藤浦洸らしからぬ空疎な言葉がならぶのは時局柄どうしようもなかったところですか。明本のメロディも同年の「ああ紅の血は燃ゆる」ほど吹っ切れておらず、あまり印象には残らない歌ではありました。
( 2021.02.06 藤井宏行 )