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Kolodniki   Op.1-3  
  Pjat’ romansov
囚人たち  
     5つのロマンス

詩: トルストイ,アレクセイ (Count Aleksei Konstantinovich Tolstoy,1817-1875) ロシア
      Колодники

曲: グレチャニノフ (Aleksandr Tikhonovich Gretchaninov,1864-1956) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Spuskaetsja solntse za stepi,
Vdali zolotitsja kovyl’,--
Kolodnikov zvonkija tsepi
Vzmetajut dorozhnuju pyl’.

Idut oni s britymi lbami,
Shagajut vpered tjazhelo,
Ugrjumyja sdvinuli brovi,
Na serdtse razdum’e leglo.

Idut s nimi dlinnyja teni,
Dve kljachi telegu vezut,
Lenivo sgibaja koleni,
Konvojnye s nimi idut.

“Chto,brattsy,zatjanemte pesnju,
Zabudem likhuju bedu!
Uzh,vidno,takaja nevzgoda
Napisana nam na rodu!”

I vot poveli,zatjanuli,
Pojut,zalivajas’,oni
Pro Volgi shirokoj razdol’e,
Pro darom minuvshie dni;

Pojut pro svobodnyja stepi,
Pro dikuju volju pojut.
Den’ merknet vse bole,-- a tsepi
Dorogu metut,da metut.

沈み行く 太陽は草原を横切って
彼方で金色に染める 萱草を -
囚人たちは鎖を鳴らして
捲き上げている 道の埃を

彼らは歩いて行く 剃り上げた頭で
行進してゆく 前へと重々しく
不機嫌に眉を動かし
心のうちに想いを抱いて

彼らと共に行く 長い影が
二頭の痩せ馬が荷車を引いている
だるそうに膝を曲げながら
護衛たちが彼らと一緒に進む

「おい 兄弟 歌を歌おうぜ
忘れるんだ 酷い不運は!
きっと その不幸は
生れついての運命なんだ!」

そして彼らは進む 引き摺られながら
彼らは歌う 溢れる想いで
ヴォルガの広大な広がりのことを
過ぎ去った空しき日々のことを

彼らは歌う 自由の草原のことを
彼らは歌う 激しい意志のことを
日は次第に褪せて行く - そして鎖が
道を掃いて行く そう 掃いて行く


( 2021.01.25 藤井宏行 )


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