La rose et le réséda Quatre chants de la France malheureuse |
バラとモクセイソウ 4つの不幸なフランスの歌 |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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天を信じた者 信じなかった者 共に讃えたのだ あの美しき人を 敵兵に囚われの身の ひとりは梯子を昇り もうひとりは下で見張っていた 天を信じた者 信じなかった者 何の意味がある 名づけることに この明快さを 彼らの足取りの ひとりは教会より来た もうひとりはそこを避けて来た 天を信じた者 信じなかった者 どちらも忠実であった その唇で その心で その腕で そして共に叫んだ 美しき人よ 栄えあれ 生きる者は見るのだ と 天を信じた者 信じなかった者 麦が霰に打たれている時 愚かなことだ 不平を言うのは 愚かなことだ 互いに言い争うのは 共同の戦いの只中では 天を信じた者 信じなかった者 城塞の高みより 哨戒兵は銃撃した 二度 ひとりはよろめき もうひとりは倒れて死んだ 天を信じた者 信じなかった者 彼らは牢獄の中 この上なく粗末なベッドの ひとりは凍え もうひとりはネズミに悩まされる 天を信じた者 信じなかった者 反逆者は反逆者だ われらの嘆きはひとつの弔鐘となる そして残酷な夜明けがくれば 生は死へと変わるのだ 天を信じた者 信じなかった者 その名を繰り返し どちらも裏切らなかった そして彼らの赤い血は流れる 同じ色で 同じ輝きで 天を信じた者 信じなかった者 それは流れ 混じり合うのだ 彼らの愛した大地の上に 新しい季節が来たときに マスカットがよく実るように 天を信じた者 信じなかった者 ひとりは駆け ひとりは翔ぶ ブルターニュからジュラへと ラズベリー ミラベルプラム コオロギも再び歌うだろう 語れ フルートよ チェロよ 二重の愛を それは燃え立たせたのだ ヒバリとツバメを バラとモクセイソウとを (詞は大意です) |
( 2019.03.01 藤井宏行 )