天竜鉱山跡 探検: 北の細道 天龍精錬所

天竜鉱山で廃墟を見る




北海道上川町

 昭和10年(1935)の北海道重要金鉱山における鉱産額トップは何処だろう。
やはりダントツで 鴻之舞鉱山の673万円、 そして第二位が 静狩鉱山の185万円、
その後、 轟鉱山125万円、 サンル鉱山114万円 と続き、
今回紹介の天竜鉱業所が第五位の108万円となる。

つまり 北隆鉱山48万円、 北の王鉱山35万円、 手稲鉱山21万円よりも 産額は大きかったのである。


天竜鉱山は鉱石採掘を行わない。
鉱山と言えども買鉱すなわち、他山からの購入原鉱である。
精錬所のみの稼働というのが天竜鉱山の最も特異な面である。
買鉱先は歌棄 永泰鉱山(40%)、紋別 北ノ王鉱山(30%)などで、その残余は
千歳鉱山隆尾鉱山など地方の鉱床によるものだった。


処理能力は500t/日、付近の天幕分教場(小学校)の学童数105名と
最盛期を迎える。
しかしながら、着業当時、自産のない鉱山に精錬所を許可しないのが政府の方針であった。
買鉱による運営中に探鉱し、いつか出るだろうとの一場の夢で、
昭和10年に稼動開始した”金の出ない金山”は昭和15年にはその使命を終える。

はたして・・・ 資料が少ない中、天塩岳の麓に踏み込んだ。










廃墟・立ち枯れ・青化製錬・・・





青化精錬所
青化精錬所



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