R鉱山で火薬庫に突き当たる
北海道某所
坑道とは鉱山や土木工事のために地下に設けた道のことで、
鉄道や自動車・用水用のものはトンネルまたは隧道と呼ばれ、
市街地などの人道用のものは地下道、送電専用のものは洞道(どうどう)と呼ばれる。
地下に存在する鉱床を開発する鉱山などでは、地表の適当な位置から、
開発すべき鉱床まで坑道を掘らなければならない。
金属鉱山では坑外から直接鉱床に達する主要水平坑道を『通洞』と呼び、
運搬・通気・排水に使用する。
坑道を掘ることを『坑道掘進』と呼び、二本の坑道をある間隔をおいて平行に掘進するとき、
主要坑道を「本延」ほんのび、それと並行し
一定距離ごとに『本延』と連絡しながら掘進するものを
「連延」つれのび、
その連絡坑道を
「目抜」めぬきと呼ぶ。
このように二本並行に掘進する場合、一方から空気を送り、
目抜を通して他方から排出する。
新鮮な空気を通す坑道を『入気坑道』、作業場を流れて汚れた空気を流す坑道を『排気坑道』という。
坑道は設け方、目的、位置などにより種々の名称がつけられている。
坑道の種類
坑道名称 | 内容 |
---|---|
立入(たていれ)坑道 | 鉱体に向かってこれを貫く(=クロスカット) |
樋押(ひおし)坑道 | 鉱体に沿ってその走る方向に掘進 |
片盤(かたばん)坑道 | 炭層の走向に平行に掘進 |
曲片(かねかた)坑道 | 片盤にレールを敷設した主要運搬坑道 |
沿走(えんそう)坑道 | 炭層中を掘進 |