九品官人法(きゅうひんかんじんほう)

[中国−三国〜南北朝]

三国時代の魏で制定された官吏登用法。 九品中正制とも呼ばれる。 曹丕が魏王に即位した直後に陳羣の建議によって施行され、 隋で科挙が採用されるまで用いられた。 それまで漢代には郷挙里選が行われ、 地方の高官の推薦によって官吏が選ばれていた。 九品官人法では官吏を一品官から九品官の九等に分け、 各郡に置かれた中正官が一品から九品までのランクを評価して郷品を定め 推薦するようにした。 推薦された者は郷品の4品下からキャリアを開始し、 最終的に郷品の等級まで出世するようになっていた。 この制度は中央官僚である中正官が主導して有能な人材を集めることを目的としていたが、 司馬懿が郡の中正官の上に州大中正を設置すると有力者が介入し易くなり、 徐々に能力よりも親の郷品が重視されるようになってしまった。 こうして王朝が晋に変わる頃には郷品は世襲されるようになり、 貴族層が形成された。 そして隋が本来の能力による選別を狙って九品官人法を廃止し、 新たに科挙制度を制定することになった。

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