睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。レム(REM)とは「Rapid Eye Movement」(急速眼球運動)の略で、眠っているときに眼球が急速に動くためこの名前がつけられました。人間はレム睡眠時に記憶を整理するといわれており、脳に近い眼球が影響され眼球が動くと考えられています。脳が覚醒しているので、夢を見るのもこのときです。
これに対して「ノンレム睡眠」は、眼球が動かない睡眠で脳が眠っている状態です。このノンレム睡眠がしっかりとれていると体は十分に休めるということです。このノンレム睡眠とレム睡眠はセットになって順番にやってきます。これが約1時間半サイクルで人間は2回で十分に体を休めることができ、それ以上寝ても意味がないそうです。
1時間半の睡眠サイクルが2回ですから、計算上3時間あればいいということですが、ふとんに入った瞬間いきなり深い睡眠に入れる人は少ないでしょうから、寝入りばなの30分と起きる時の30分は最低限必要です。この計算で4時間睡眠で十分だということです。しかし、これは計算上の話で、実際に2回ともしっかりとした深いノンレム睡眠に入れるとは限りません。ただ、さすがに3回あればそのうち2回は深いノンレム睡眠が得れます。ですから、1時間半サイクルが3回、プラス寝入りばなと起きる時の30分ずつという時間も多少の個人差があるとして、さらに30分足して6時間睡眠すれば十分だということなので、かりに8時間寝ている人がいるとしたら、毎日2時間は損をしているということになるのです。
2時間ということは、1年間で730時間、日に換算すると約30日も損をしていることになります。一生で見た場合、何年も損をしてます!是非、6時間睡眠を心掛けましょう。だたし、現代人は栄養素不足の人が多く、そのため睡眠サイクルがうまくいっていない人がいます。そんな人は常に寝不足状態を感じています。睡眠と栄養素は密接な関係があります!ということで後編は栄養と睡眠について書きます。 後編につづく。
※参考図書
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