因果関係の見極め

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2021年のノーベル物理学賞は「複雑系の理解への画期的な貢献」です。



【地球温暖化】


眞鍋淑郎さん(日系アメリカ人)(1931−現在)は、気候モデリングの先駆者で、

1960年代に、好奇心から、

当時、観測され始めた二酸化炭素の量を試しに増やしてみたら、地表付近の気温が上昇

・・・というシミュレーション結果を得ました。

当時のコンピューターの性能は、部屋いっぱいになる巨大さでも、関数電卓ほどの性能。

そのような状況下ではじき出した結果が、現在、最新のコンピューターで計算した結果とそれほど変わらない

・・・というのが、スゴいですね!



クラウス・ハッセルマンさん(ドイツ)(1931−現在)は、

短期的な気象(日々の天気)が、長期的な気候に、どのような影響を与えるか?・・・を研究しました。

ブラウン運動を表す確率微分方程式を駆使し、気候変動シミュレーションへ、気象の影響を盛り込むことに成功。

今までにない奇抜なアイデアで勝負するのではなく、

既存の知識の組み合わせでも、新たな理解への開拓につながる・・・ということを示してくれました。



【磁性】


ジョルジョ・パリージさん(イタリア)(1948−現在)は、磁性の研究をしています。

金属が磁石になるとき、その金属内の各原子の「N−S」の向きが一致しています。

金属が磁石にならないときは、その金属内の各原子の「N−S」の向きはバラバラです。

バラバラなんですが、そのバラバラのなり方にも、何か法則があるのでは?・・・と考え、

ある数式を導き出したのがパリージさんでした。

こちらは、地球温暖化とは、直接関係ありませんが、

“複雑な系へのブレイクスルーを達成した”という意味では、先のお二人と同じです。

「文字認証」や「画像識別」に応用できるのではないか?・・・と注目されています。



【因果関係の見極め】


「複雑系」を扱うのって、ほんとに大変です。 どこから手をつけて良いか分からない。

私は、実家が蕎麦屋であり、“おいしい蕎麦”を求めたのが研究の始まりでした。

「おいしさの科学」から切り込み、現在は「感性工学」をかじっています(笑)。



ヒトは、五感で食します。

揚げ物ばかりで“茶色いメニュー”よりも、野菜類の緑が添えられている方が、唾液が出てきます。 → 視覚

レタスのシャキシャキ音や、コロッケのサクサク音を聞いてると、ヨダレが出てきそうです。 → 聴覚

コーヒーの香り、焼きトウモロコシの匂いは、たまらないですよね。 → 嗅覚

おかずがなくても、ふりかけだけで白飯が進みます。 → 味覚

分厚い肉は美味しいとか、寒天とゼリーの違いは、歯応え・舌触りでしょうか。 → 触覚



果たして、蕎麦の場合は、どの感覚が、どれくらいの割合で寄与しているのでしょう?

蕎麦打ち技術には、たくさんの蘊蓄がありますが、それぞれの真偽は?

そもそも、蕎麦打ち技術の差ではなく、使用する蕎麦粉の差だったりして・・・笑

私の学術論文には、植物遺伝学に関するもの以外に、これらに関するものもあります♪



複雑系に対しては、因果関係の見極めが大事ですね。


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