受け継がれた技 2

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現在では、(2023年)そば好きな人はご自分でそばを作り、また講習会等に教わりに行き作るなどしておられる方が増えてきているように思います。

そばは、同じ材料、分量、水加減でも作る方お一人お一人のそばが出来ます。不思議ですね。

戸隠にも20数軒の蕎麦屋がありますが、全て違います。何故私がそれを分かるって?

2022年でそば祭りが53回開催されました、私は第20回から携わりその祭りのメインイベントだったそば食い大会そば茹で係と盛りつけをずっと続けて来たのです。

そば食い大会のそばは、組合員のお店から提供される蕎麦で賄っていたので毎回茹で上がり具合確認するため少しづつ食べていました。だから分かるのですよ。

その当時は、地味な仕事で嫌でしたが、今では自慢になります。

こねあがったそばをめん棒一本で均一な厚さに伸ばしていきます。めん棒を触っている手の部分から蕎麦は伸ばされていきます。

ですから、手を一ヶ所にずっと置いておくわけにはいきません。めん棒に蕎麦を巻き付けている時に蕎麦の厚みを感じ取り厚い部分に手を添えて板の上で転がします。この作業を繰り返し、均一の厚さにしていきます。時々、二つに折って蕎麦の暑さを確認します。



© 西澤輝雄 2023