見た目はぜんぜん変わっていませんが、ある意味、今までとは別のクルマです。あと室内がほんの少し変更されました。
2006年10月14日、山梨県にあるミニサーキット「スポーツランドやまなし」にて、Beost-Ver.5を横転させてしまいました。 (顛末はこちら)
状況はいわゆる「一発廃車コース」でしたが修理することとしました。
修理にあたっては、ノーマルのBe-1(ノーマルルーフAT車 パンプキンイエロー)を購入し、そこにBeostの中身をそっくり移植し、ボディを全塗装しました。
結局、「修理」というより、「もう一台作り直した」といった作業となりましたが、とりあえず無事に修理が完了しましたので、これをもって「Beost-Ver.6」としました。
仕様としては、これまでのVer.5とあまり変わりませんが、簡略化されている部分があります。
Beost-Ver.6 (2007年03月仕様) スペック表
車名 | 日産 Be-1スーパーターボ | ペットネーム「Beost」 | |
年式 | 昭和63年4月 | エンジンは平成1年車 | |
型式 | E-BK10改 (原動機および動力伝達装置について構造変更) | 2004年03月実施 | |
カラー | オパールラベンダー(#LX1)に全塗装 | K11コペル・ミニスター採用色 | |
ボディ形式 | FF 2ドア2BOX | ハッチバックじゃない | |
車体寸法 | 全長3635mm×全幅1580mm×全高1395mm | カタログ値 | |
トレッド | フロント:1350mm リア:1335mm | カタログ値 | |
ホイールベース | 2300mm | カタログ値 | |
乗員定数 | 2名 | ロールバー装着による | |
車体重量 | 850kg | 車検証上の数値 | |
エンジン | MA09ERT改
(EK10搭載エンジン) |
水冷直列4気筒SOHC 987cc
ECCS ターボ+スーパーチャージャー |
マーチスーパーターボ用 |
エンジンスペック
(カタログ値) |
最高出力 110ps/6400rpm(カタログ値)
最大トルク 13.3kg・m/4800rpm(カタログ値) レブリミット 7040rpm(カタログ値) 加給圧 0.9kg/cm2(カタログ値) |
EK10カタログ値 | |
主な仕様 | マフラー:フジツボレガリス | EK10用を一部改造 | |
エアクリーナー:HKS | 汎用 | ||
インタークーラー:水冷式 | スバル・レガシィ用純正 | ||
ラジエター:EK10用 | EK10用(電動ファン追加) | ||
オルタネータ:80A品 | S13純正 | ||
燃料ポンプ:モータ部のみ交換 | フェアレディZ(NA)純正品 | ||
インジェクター:トップフィード低抵抗444cc | BNR32スカイラインGT-R純正品 | ||
コンピューター:自作ROM (SU7-53-06) | ノーマル/ハイパー 切り替え付き | ||
その他 | S/Cオイル:ダフニーアルファギヤ150 | ||
エンジンオイル:モービル1 10W-50 | ラリーフォーミュラー | ||
プラグ:NGK R7376-8(番手変更あり) | |||
ミッション | 5速
マニュアルミッション |
減速比
1速:2.938 (マーチR用クロス) 2速:2.095 (マーチR用クロス) 3速:1.538 (マーチR用クロス) 4速:1.133 (マーチR用クロス) 5速:0.756 後退:3.417 ファイナル:4.353 (マーチR用クロス) |
ミッションケースは
スーパーターボ用 |
クラッチ | マーチR純正 | マーチR用 | |
LSD | NISMO 1.5WAY 機械式 | EK10用 | |
ドライブシャフト | スーパーターボ純正品 | マーチスーパーターボ用 | |
ブレーキ | フロント
(ディスクブレーキ) |
キャリパ:RNN14純正(14インチ) | パルサーGTI-R用 |
ローター:APロッキード(スリットタイプ) | パルサーGTI-R用 | ||
パッド:ウインマックス20 | パルサーGTI-R用 | ||
リア
(ドラムブレーキ) |
ドラム:EK10マーチR純正 | ホーシングASSY交換 | |
シュー:マーチスーパーターボ純正 | マーチスーパーターボ用 | ||
マスターシリンダー | BK10のまま | ||
足回り | フロント | 形状:マクファーソンストラット | |
ショックアブソーバ:elsport | ケースはEK10用エナペタル | ||
スプリング:NISMOラリー | |||
ブッシュ類・ロアアーム:EK10用一式 | 追加工部分あり | ||
スタビライザー:EK10用一式 | EK10純正 | ||
リア | 形状:トレーリングアーム | ||
ショックアブソーバー:elsport | 車高調整式に変更 | ||
スプリング:不明(たぶんトヨシマH150) | 3種類からチョイス | ||
ブッシュ類・ホーシング:EK10マーチR用 | 追加工部分あり | ||
スタビライザー:EK10マーチR用 | |||
ホイールアライメント | 前輪 | キャスター 左:1°36′ 右:1°18′ | 左右差 -0°18′ |
キャンバー 左:-2°00′右:-2°00′ | 左右差 0°0′ | ||
トウ 左:-0°03′右:-0°03′ | トータルトウ -0°03′ | ||
SAI 左:13°01′右:13°10′ | |||
インクルーデッド角 左:11°49′右:11°46′ | |||
後輪 | キャンバー 左:-0°06′右:-0°06′ | 左右差 0°0′ | |
トウ 左:-0°03′右:0°03′ | トータルトウ 0°0′ | ||
総合 | セットバック(前輪) -2.02 | ||
スラスト角(後輪) -0°03′ | |||
タイヤ&ホイール | 夏用1
(普段用) |
タイヤ:ヨコハマ AD07 195-50-15 | |
ホイール:ワタナベ RS-8 6.5J×15 OFF+34 | |||
夏用2
(お遊び用) |
タイヤ:ヨコハマ A048 195-50-15 | ||
ホイール:RAYS TE37 6.5J×15 OFF+35 | |||
冬用 | タイヤ:175-60-14 | ||
ホイール:レーシングスパルコ 6J×14 OFF+40 | |||
内外装関連 | 一般装備 | エアコン | なし |
パワーステアリング | SW20流用 | ||
パワーウインドウ | 汎用品 | ||
リモコンドアミラー | なし | ||
集中ドアロック | 汎用 | ||
キーレスエントリー | 汎用(電波式) | ||
フューエルオープナー | なし | ||
トランクオープナー | なし | ||
オーディオ | クラリオン カセット+CDチェンジャ− | ||
ナビゲーション | ソニーCDナビ | ||
特別装備
(変更箇所) |
シート(運転席/助手席) | MOHフルバケットシート(黒/青) | |
シートベルト(運転席/助手席) | ウイランズ | ||
ステアリング | ナルディ GARA3 Type-ZERO | ||
シフトノブ | 球タイプ | ||
ドア内装/リアシート | Be-1用(リアのみスーパーターボ用) | ||
ロールバー | K10マーチ用前後9P | ||
追加メーター/計測器 | ブースト計、油圧計、湯温計、水温計
スーパーチャージャーランプ 電圧計(バッテリー、パワステモータ) A/F計 |
||
ブーストコントローラ | HKS EVC−EZ | ||
オイルクーラー&サーモスタッド | 汎用品 | ||
バッテリー | ドライバッテリー | ||
外装関連 | ヘッドライト:ノーマル | 汎用品 (HIDはやめました) | |
室内 | 特に無し(少し変わりました) |
フロントビュー。前のVerと同じ色に全塗装したため、見た目の変化はありません。
左サイドビュー。Ver.5からの変更はありませんが、錆の浮きとかなくなりました。
右サイドビュー。差し替えたボディにあった凹みはそのままです(笑)
リアビュー。やっぱり特に変化無し。(もともと修復なので、変化があっちゃ困るんですが)
室内。ドアの内張りは今までマーチスーパーターボのものでしたが、今回、Be-1の内張りになりました。
(内張りの下半分は黄色だったのですが、黒色の合成レザーを貼りました)
運転席/助手席周り。助手席の足元にあったドライバッテリーは助手席後ろに移動しました。
毎度のことながら、追加メーターはみっともないんで普段は隠してあります(笑)
シートは今までどおりのフルバケットシートです。あいかわらずヘッドレスト部のベルト通し穴を隠すため、普段は布を貼っています。
ロールバーは9点にしてあります。(おかげで乗りにくい)
エンジンルーム。微妙に変更されましたが、写真でわかるのはラジエターのリザーバータンクくらいです。
トランクルーム。差し替えたボディの色はパンプキンイエローだったのです。見てのとおり、外装以外は塗装せずそのままです。(面倒だったため)
一台丸ごと作り直したようなものなので、そういう意味ではリフレッシュしました。
■ボディ差し替えに関するいろいろ横転によりボディの右側面、屋根、左側面、フロント、リア、そしてフレーム・・・ と、早い話全部ダメにしたため、板金修理ができるような状態ではなかったものの、幸い、エンジンや補機類、足回りといった部分は無傷(横転しただけで衝突はしていないため)だったので、ノーマルのBe-1を購入し、それに中身を移すことにした。
購入したBe-1は、オートマ車であったが、ペダル類もそのまま移植可能だったこともあり、移植作業は特に問題なく進んだ。
ちなみに、移植にあたっては、室内配線や燃料タンク、燃料ホースなども含めてそのまま移植した。
■Ver.5との違い今回の修理あたり、Ver.5で感じていた問題点(というたいそうなものではないが)について、できる範囲で変更した。
Ver.5からの変更点は以下のとおり。・バッテリーの位置 : 今まで助手席足元にあったが、これを助手席の後ろに移動
・パワステコントロール方法 : これまで車速に応じてパワステのアシスト量を調整する制御をつけていたが、結局、アシストの絶対量が減るため、これらの制御を廃止し、シンプルな制御にした。
・ドアの内張り : 今まではマーチスーパーターボのドア内張り(を無理やり付けていた)であったが、今回、Be-1の内装が手に入ったため、Be-1のドア内張りにした。
・HIDヘッドライトの廃止 : Ver.5からヘッドライトをHID化していたが、フツーのハロゲンに戻した。(つーか、HIDが壊れたため)
■Beost-Ver.0(購入時)から残っているパーツ
今回の修理により、Beost購入時から残っているパーツはわずかになりました。
購入時から残っているパーツは以下のとおり。・ハーネス類一式
・スピードメーター
・シフトレバーASSY
・アルミホイール(RSワタナベ)
・ウォッシャータンク
■その他
Beost-Ver.6の修理自体は2月の頭に完成したのですが、2/10に鈴鹿サーキット国際コース走行会参加のため、2/9、鈴鹿に向かっている途中、高速道路上でタービンブローをおこしてしまいました。
タービンブローはしょうがないとはいえ、過度なブーストアップとレブリミッターの変更はほどほどにすることにします orz
(ちなみに、タービンは予備をもっていたので、事なきを得ました)
あと、今回の修理では、ドナーとなったBe-1が走行4万kmというグッドコンデションであり、今までのボディよりかなりしっかりしていました。
しかし、モール類の痛みはそれなりだったため、モール類の多くを新品交換しました。
新品の購入にあたっては、メーカー在庫がちゃんとあり、全然問題ありませんでした。
(よく巷で「Be-1のエンブレムやデカールはメーカー欠品し、廃盤になっている」という話を聞きますが、そんなことはありません。しっかり在庫もありますし、私が購入したエンブレムやデカールは、2〜3年前に製造されたものです。)
■総評
サーキットでの転倒により、3ヶ月の修理期間と結構な修理費がかかりましたが、それでも無事に修理が完成して一安心な今日この頃です。
Beostはこれまで、「足回りの一新」「エンジンの一新」と仕様変更してきましたが、今回のVer.6では「ボディの一新」となり、まさに「1台作り直した」と感じています。
「エンジンブローしても甦り、ボディ全損しても甦り・・・」 もう、ここまでくると、Beostは廃車になることなく、かなり長く所有することになりそうです(笑)