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徳沢から蝶ヶ岳に登り、ガスに包まれた常念岳の山頂を越えて常念小屋に着いた時には、初秋の陽はもうすっかり落ちて薄暗かった。翌日、雲が残りながらも晴れ渡った空に、昨日見えなかった槍穂連峰の山々がすっくと立ち並んでいた。