栂池自然園( つがいけしぜんえん)2 [北アルプス] 2015m |
八方尾根のみそら野にコテージが予約できたので、GWで混雑が予想されるものの、犬連れで出かける。女房は犬と一緒にコテージでのんびりするというので、一人で栂池自然園に上がってみることにした。 |
栂池自然園でクロカン
をするのは10年ぶり。前回はゴンドラリフトから歩いて自然園まで上がったが、最近は今のシーズンにもロープウェイが動いていて、ゴンドラとロープウェイを乗り継げば歩かずに自然園まで行くことができる。 |
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栂池自然園の雪原 |
栂池ヒュッテ |
自然園は一面の大雪原。今年は4月になってから寒暖の変化が激しく、遅くなって雪が降っているので、例年より多いのかもしれない。 |
一旦、ゆるく下って、また斜面を登り始める。スキーで登れる程度の傾斜を選んで、斜面を左手に回り込みながらトラバース気味に登って行く。だんだん高度が上がってきて、栂池ヒュッテの後方に高妻山、乙妻山が競り上がってくる。 周りの樹がダケカンバからモミの仲間に変わってきて、2015mピークの手前の尾根に登りついた。2015mピークはなだらかな稜線を描いているが、こちら側に1m以上ありそうな雪庇が張り出している。 |
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白馬岳 |
こちらの尾根と2015mピークとの間には小さな窪地があって、どちらから回り込むか迷う。右手から行った方がせっかく登った高度を失わなくて済むのだが、地図を見ると傾斜がきつそうだ。2015mピークとその左のピークとの鞍部に向かって人が登っているので、安全第一で左から行くことにする。 一旦、窪地に滑り込み、最後は斜登行で鞍部に上がる。2015mピークへはスキーを履いたまま上がることができた。 |
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右手が2015mピーク |
2015mピークからのパノラマ(白馬岳から唐松岳に続く稜線) |
ここからは眼前に白馬三山の展望が広がる。鹿島槍や五竜の後立山の峰々は唐松岳の後ろになってしまってよく見えないが、白馬岳は間近かにそそり立ち、迫力満点だ。白馬大雪渓も今は回りの山肌と同様に雪に埋まってただの谷だが、双眼鏡を覗くと、谷底に点々と登山者が登っているのが見える。かなりたくさん登っている。 隣のピークには人がたくさんいるが、こちらは僕のほかに先行者が一人いるだけ。向こうの方が尖ったピークなので眺めが良さそうだが、おばさんの笑い声がこちらまで聞こえるので、こちらにいた方がゆっくりできそうだ。少々早いがカップヌードルを作って食べる。先行者も降りてしまい、後は大展望を一人占め。静かで暖かく最高のひととき。 |
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白馬大雪渓 |
小蓮華山(左)から乗鞍岳の稜線 |
自然園を見下ろす |
鞍部まで下り、隣のピークにも登ってみる。傾斜がきついので、鞍部にスキーを置いてつぼ足で登る。こちらの方が眺めがいいかと思ったが、東側に針葉樹が茂っていて、あまりよく見えない。ちょっと安心して、すぐに鞍部に戻った。 後は、滑って降りるだけ。下り始めを斜滑降でクリアした後は、大斜面をほとんど直滑降で気持ちよく下る。うーん、久々のスキーは最高だ。 |
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デポしたスキー |
ヒュッテまであっという間に下ってしまい、滑り足りないので、ロープウェイを使わず、林道を降りる。林道は傾斜が緩く、所々歩かなければならず、さすがに膝が疲れた。でも、気分のいい疲れ。天候にも恵まれ大満足だ。 |
アイコンをクリックするとマップがでます。 <白馬岳(1/50000)>
[山行日] | 2010/5/2(日) | |
[天気] | 快晴 | |
[アプローチ] | みそら野 → 栂池スキー場 駐車場 [約40km] ・駐車場は無料。 栂池高原 →(ゴンドラリフト<イブ>:20分)→ 栂の森 栂大門 →(栂池ロープウェイ:5分)→ 自然園 ・ゴンドラリフト+ロープウェイ 往復3,000円 |
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[コースタイム] | 9:20 ロープウェイ駅 (0:05)
栂池ヒュッテ (0:45) 手前の尾根 (0:15) 2015mピーク (0:10) 隣のピーク (0:05) 鞍部 (0:25) 栂池ヒュッテ (0:25)
ロープウェイ栂大門駅 12:30 (計2:10) |
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[装備] | クロスカントリースキー(エッジ付き) |
[温泉] | みみづくの湯 ・八方尾根と白馬駅の間にある温泉。 ・入浴料500円。石けん、シャンプーあり。 ・30人も入ると満員になってしまうような小さな温泉で洗い場も狭い。 ・しかし、露天風呂からの展望は最高。白馬三山がよく見える。女湯の方が眺めがいいかも。 |