第2段階


HyperCardがひととおりできるようになり、ものたりなくなってきたら、第2段階へ進みましょう。ここからは何を作りたいかによって、使う道具(ソフト)が異なってきます。


(1)簡易言語
もっと実用的な用途に役立てたいという人には、AppleScript、(Excel等の)マクロ言語がお薦めです。

これらのソフトをうまく使うと、日常の定型業務を自動的に実行してくれる、有意義なプログラミングができます。


(2)オーサリング・ツール
もっと華々しく絵や音を演出したい人には、オーサリング・ツールがお薦めです。

オーサリング・ツールというのは、例えばボタンをおすと次の場面へ行くとか、音が出る、絵が動くといった内容のアプリケーションを作るのに適したソフトです。代表的なものとして、Director、SuperCard等があります。

Directorは中でも代表格で、新製品のデモとか、市販のCD-ROMのほとんどがこのソフトを使って作られるようです。またShockwave(for Director)を利用すると、自分の作品をインターネットのホームページに展示することもできます。

ゲームを例にとって説明すれば、ロールプレイングゲーム(RPG)、実写やCGの絵や音をふんだんに使うゲーム、パズルゲーム等は、オーサリング・ツールを使って作られることも多いようです。


(3)お手軽な開発環境 REALbasic
今いちばん注目されている RAD tool(お手軽にアプリケーションが開発できるツール)です。
HyperCard と同じようにウインドウやボタンをまず用意して、これにスクリプトを書いていくという開発スタイルをとります。 Windows における Visual Basic に相当するソフトだといわれます。
以前は英語版だけでしたが、株式会社アスキーからREALbasic日本語版がリリースされ、たいへん使いやすくなりました。

スプライト等も一応用意されていますので、ゲームを作るにしてもふつうの人ならばこれで十分だと思います。

また REALbasic のいいところは、クロスプラットホームといって同じアプリケーションをコンパイルして Windows でも動作させることができるということです。Macintosh だけでしか使えない機能もあるので注意が必要ですが、自作したアプリケーションを Windows しか持っていない友だちに見せることができる楽しみもあります。 現在公開中の正規版は version 2 ですが、開発中のアルファ版 version 3 では Mac OS X 対応のアプリケーションが作れるということですので、将来も楽しみです。

REALbasicによく似た開発環境として、
Future BASIC III
というのもあります。


(4)本格的な開発環境(コンパイラ)
Macintosh の能力をフルに引き出し、本格的なプログラミングをしたいということなら、やはりコンパイラということになります。

ゲームを例にとって説明すれば、スピードの要求されるシューティングゲームやアーケードゲームを作りたい場合はこれが必要です。

マックの開発言語として現在最も一般的に使われているのは、C または C++ です。
インターネットの普及により Java も一時注目をされましたが、今のところ、C,C++を使う人が圧倒的に多いようです。いずれにしても、これらの言語は基本的な部分では非常によく似通っていますので、1つを習得すれば別の言語に移るのはそれほど難しいことではありません。


『 警 告 』
本格的な開発環境はプロも使うソフトだけに、習得にも時間がかかります。そのわりに、できたソフトはあまりシロウト受けしないということになりがちです。提示したいコンテンツ(中味)に自信のある人は、むしろオーサリング・ツールか REALbasic を使って、凝った内容のものを作るほうがいいでしょう。

どうしても、目的があって何かを作りたいという強い意思のある人のみ次のページへ進んで下さい。


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